【為替本日の注目点】ドル円135円台後半で推移

NY市場が休みのためドル円は小動き。東京時時間午後3時頃からドルが上昇し、135円台半ばまで買われる。欧州市場では閑散な取引ながら、135円77銭までドル高に。ユーロドルはやや値を戻し1.04台前半から半ばで推移。欧州株はまちまち。英FTと仏CACは続伸したものの、独DAXは下落。 ドル/円  135.35 ~ 135.77 ユーロ/ドル 1.0414 ~ 1.0463 ユーロ/円  141.01 ~ 141.65 NYダウ ------ → 31,097.26ドル GOLD ------ → 1,801.50ドル WTI ------  → 108.43ドル   米10年国債 ------ → 2.880% 本日の注目イベント 豪 RBA、キャッシュターゲット 中 6月財新サービス業PMI 中 6月財新コンポジットPMI 独 6月サービス業PMI(改定値) 欧 ユーロ圏5月小売売上高 欧 ユーロ圏6月サービス業PMI(改定値) 欧 ユーロ圏6月総合PMI(改定値) 英 6月サービス業PMI(改定値) 英 BOE、金融安定報告書発表 米 5月製造業受注 米 6月S&Pグローバルサービス業PMI(改定値)  NY市場が独立記念日のため相場を動かす材料もなく、為替市場は閑散とした取引に終始しました。昨日の東京時間ではドル売りが先行し135円を割り込みましたが、先週末のNYでの安値と同水準の134円79銭前後で下げ止まり、その後135円台を回復しています。やや想定外だったのはドル円がその後も続伸し、夕方には135円台半ばまでドル高が進み、欧州時間には135円77銭までドルが買われたことです。目先は、米国のリセッション入りの可能性が高まってきていることを手掛かりに、ドルの上値は重いと予想していただけに、予想外の展開でした。先週末の米債券市場では10年債が買われ、長期金利が一時2.8%割れの水準まで低下したことでドルの上値を抑えると思っていましたが、NY市場が休みの割にはドル高が進んだイメージです。  ウクライナの復興を議論する国際会議がスイスのルガノで開催されました。ウクライナのシュミハリ首相は演説の中で、復興には7500億ドル(約101兆円)が必要になると訴え、「ロシアがこの血にまみれた戦争を起こし、この大規模な破壊をもたらした。責任を取る必要がある」と述べ、「押収したロシアの資産を財源にすることも可能だ」と説明していました。また、ゼレンスキー大統領はオンラインで参加し、「ウクライナの復興は世界平和への最大の貢献となる」と演説しています。米国のバーンズ駐中国大使は4日、精華大学主催の世界平和フォーラムで、ロシアのウクライナ侵攻を巡る危機解決に向けて中国ができることは何かとの質問に、「今回の戦争を始めたとしてNATOを非難するのをやめるよう期待する。これはロシアのプロパガンダだ」と答え、「また、ウクライナに米国の生物兵器研究所は存在せず、中国外務省報道官がこれに関するうそをやめることも私は望んでいる」と述べ、さらに、「これらは全てロシアからもたらされている。残念ながら中国がこれを取り上げている」と、米国の駐中国大使としては、直接的かつ公に非難するのは異例(ブルームバーグ)の発言を行いました。  ダウ・ジョーンズ(DJ)通信は、バイデン大統領は中国からの輸入品に対する一部の関税を引き下げる決定を今週発表する可能性があると報じています。衣服や学用品など消費財に対する関税停止や、輸入業者に関税免除の申請を認める全般的な枠組み設置が盛り込まれる可能性があるとしています。高インフレに見舞われている米国は、関税を引き下げることで輸入物価を押し下げる効果を期待する措置ですが、詳しい内容はまだ分かっていません。  本日は午後にオーストラリア準備銀行(RBA)のキャッシュ・ターゲットが発表されます。前回に次ぎ、政策金利(キャッシュレート)を0.5ポイント引き上げる可能性が高く、声明で今後数カ月の追加利上げを示唆する可能性もあります。RBAのロウ総裁は先の講演で、オーストラリアのインフレ率は今年10-12月に7%に加速した後、2023年始めになってようやく鈍化し始めるとの見通しを示しています。 本日のドル円は135円~136円50銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
NY市場が休みのためドル円は小動き。東京時時間午後3時頃からドルが上昇し、135円台半ばまで買われる。欧州市場では閑散な取引ながら、135円77銭までドル高に。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-07-05 09:45