【深センIPO】先物取引の弘業期貨、6日の公募開始を27日に延期

 深セン証券取引所のメインボードへの上場を目指している、弘業期貨(001236/深セン、03678/香港)は当初7月6日に予定していた新規公開(IPO)に向けた公募を同27日に延期することを発表した。  同社は1995年設立。先物仲介、資産管理、コモディティ取引、リスクマネジメント、金融資産投資を主業務としている。先物仲介では中国国内の全先物取引所で扱われる商品先物取引、金融先物取引について仲介サービスを提供し、資産管理ではファンド(FOF)、商品投資顧問(CTA)、確定利付証券などを扱う。主に中国国内での業務を展開している。2015年に香港株式市場に上場しており、深センメインボードへの上場が実現すれば、香港との重複上場となる。  2021年12月期の売上高は16億3986万元(前期比5.03%増)、純利益は8021万元(同20.94%増)。2022年1〜3月期の売上高は2億1028万元(前年同期比11.08%増)、純利益は704万元(27.59%減)。  同社は7月5日、公募価格が1.86元で決定するとともに、公募開始の延期を通知する公告に加え、投資リスクに関する公告を発表した。公告によれば、公募価格を1.86元と決定したことで2021年の希薄化後株価収益率(PER)が23.90倍と、比較可能な同業種上場企業の21年平均PER、中証指数有限公司が発表する「資本市場サービス業」の直近1か月平均PER(15.55倍)を上回った。今後同社の価値が業界平均PERの水準にまで戻ることが見込まれ、株価の下落が新株投資家に損失をもたらすリスクが存在するという。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所のメインボードへの上場を目指している、弘業期貨(001236/深セン、03678/香港)は当初7月6日に予定していた新規公開(IPO)に向けた公募を同27日に延期することを発表した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-07-05 16:45