【深センIPO】都市生活ゴミ焼却・発電事業の北京中科潤宇環保科技、初値は公開価格を84.56%上回る

都市の生活ゴミ焼却・発電事業を手掛ける北京中科潤宇環保科技(301175/深セン)が7月8日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格3.82元に対し、初値は84.56%高い7.05元だった。終値は同110.21%高の8.03元まで上昇した。
同社は2012年に北京潤宇環保工程有限公司として設立し、17年には国有企業である中科実業集団の傘下に入り、20年に株式会社化した。国の「グリーン発展」生態環境保護戦略に奉仕し、中国科学院が持つリソースや先進的な技術成果を活かし、専ら行政、社会向けに廃棄物処理総合サービスを提供している。生活ゴミの焼却処理と、焼却に伴って発生する熱、電力の供給を主な業務としつつ、厨房廃棄物、汚泥、医療廃棄物などさまざまな廃棄物を共同処理する循環経済産業パークモデルを構築した。また、危険廃棄物処理業務の開拓も積極的に進めており、設備の販売と技術サービスの両輪からなる業務構造づくりに取り組んでいる。
主にBOT、BOOなどのライセンス経営方式にて生活ゴミ発電プロジェクトの投資、建設、運営を実施している。目論見書発行時点で浙江、四川、山西、広西、遼寧、雲南といった省、自治区で10件のライセンス経営契約を結んでおり、1日あたりのゴミ処理能力は7750トンだ。
2021年12月期の売上高は15億980万元(前期比119.93%増)、純利益は1億7249万元(同29.67%増)。22年1〜3月期の売上高は3億602万元(前年同期比10.04%減)、純利益は4873万元(同10.37%増)。
新規上場に伴い調達予定の11億9000万元(約240億円)は、約29%の3億4000万元を山西省晋城市都市生活ゴミ焼却・発電プロジェクトに、約21%の2億5000万元を四川省綿陽市における行政との協同による生活ゴミ焼却・発電プロジェクトに、約29%の3億5000元を海城市生活ゴミ焼却・発電プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
都市の生活ゴミ焼却・発電事業を手掛ける北京中科潤宇環保科技(301175/深セン)が7月8日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格3.82元に対し、初値は84.56%高い7.05元だった。終値は同110.21%高の8.03元まで上昇した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-07-08 18:45