電池正極材料の湖南長遠鋰科、22年1〜6月期は前年同期比140%前後増の見込み

 上海証券取引所の科創板に上場している、湖南長遠鋰科(688779/上海)が7月8日、2022年1〜6月期の業績予測を発表し、大幅な増益となる見込みを示した。  同社は2002年設立の国有企業で、21年8月に上海科創板に上場した。高効率な電池正極材料の研究開発、生産、販売を主業務としており、新エネルギー電池向けに高い安全性とエネルギー密度、サイクル回数の正極材料を提供している。主な製品は三元系正極材料および前駆体、コバルト酸リチウム正極材料、球状ニッケルなどである。近年では新エネルギー車産業の急速な拡大に伴い、同社も業績を大きく伸ばしている。  2021年12月期の売上高は68億4116万元(前期比240.25%増)、純利益は7億63万元(同538.17%増)。22年1〜3月期の売上高は33億9294万元(前年同期比179.31%増)、純利益は3億389万元(同163.75%増)となっている。  同社によれば、22年1〜6月期の純利益は7億2000万〜7億8000万元で、前年同期比129.64〜148.77%増となった。大幅な増益見込みとなった要因について同社は、新たな生産能力が徐々に稼働を開始して製品の生産、販売量が伸びるとともに、市場ニーズが旺盛で製品価格が上昇したこと、新しい技術や設備の導入により生産効率が高まって生産コストが低下したこと、原材価格の変動が大きい状況でサプライヤーと長期注文契約を結ぶなどして安定して生産状況を確保できたことを挙げた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所の科創板に上場している、湖南長遠鋰科(688779/上海)が7月8日、2022年1〜6月期の業績予測を発表し、大幅な増益となる見込みを示した。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,688779,sh
2022-07-09 21:15