物流最大手の順豊控股、22年1〜6月期の純利益は前年同期の3倍強となる25億元前後の見込み

中国の物流大手で深セン証券取引所のメインボードに上場している順豊控股(002352/深セン)が7月14日、2022年1〜6月期の業績予測を発表し、大幅な増収増益となる見込みを示した。
同社は2003年に馬鞍山鼎泰科技有限公司として設立した民営企業で、10年2月に深センメインボードに上場。17年2月に現社名に変更している。中国国内最大、世界でも4番目の規模を持つ総合物流サービス事業者で、個人、企業向けに速達サービス、冷凍冷蔵輸送、医薬配送サービス、国際物流サービスなどを提供している。
2021年12月期の売上高は2071億8664万7千元(前期比34.55%増)、純利益は42億6909万8千元(同41.73%減)。22年1〜3月期の売上高は629億8418万5千元(前年同期比47.78%増)、純利益は10億2214万0千元(前年同期は9億8899万8千元の純損失)。
同社が発表した業績予測によれば、2022年1〜6月期の純利益は24億3000万〜25億8000万元(前年同期比220〜240%増)となる見込み。非経常損益を差し引いた純利益は20億8000万〜22億3000万元(前年同期は4億7709万元の純損失)。
大幅な増益見込みとなった背景について同社は、中国の一部都市で新型コロナによるロックダウンが発生したほか、燃油価格が高騰する中で、自社の直営ネットワークが持つ安定したサービスの質、エンドツーエンドの物流サービス能力、細やかなリソース調整能力によって良好な成績を得ることができたとしている。また、具体的な要因として取り扱う商品の構造を最適化し、利益の低い製品の取り扱い量が減少したこと、ネットワーク拠点、中継地点、輸送リースの整合による効率向上などを挙げている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国の物流大手で深セン証券取引所のメインボードに上場している順豊控股(002352/深セン)が7月14日、2022年1〜6月期の業績予測を発表し、大幅な増収増益となる見込みを示した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-07-14 22:45