薬物研究開発の康龍化成、22年1〜6月は純利益6億元前後の見込み

 深セン証券取引所の創業板におよび香港証券取引所に上場している康龍化成(北京)新薬技術(300759/深セン、03759/香港)が7月18日、2022年1〜6月期の業績予測を発表し、増収増益となる見込みを示した。  同社は2004年設立で、19年1月に深セン創業板に上場。同11月には香港証券取引所にも上場した。薬物の研究、開発、生産を主業務としており、実験化学およびバイオ科学の研究サービス、低分子薬物受託生産サービス、臨床研究サービス、高分子および細胞・遺伝子治療薬物開発サービスなどを手掛けている。  2021年12月期の売上高は74億4376万元(前期比45.00%増)、純利益は16億6102万元(同41.68%増)。22年1〜3月期の売上高は21億289万元(前年同期比41.19%増)、純利益は2億4908万元(同1.31%増)。  18日に発表した22年1〜6月期の業績予測は、売上高が45億6686万〜46億6542万元(前年同期比39〜42%増)、純利益は5億6483万〜6億1002万元(同0〜8%増)となっている。非経常損益を差し引いた純利益は6億4181万〜6億8849万元(同10〜18%増)。  大幅な売上増について同社は経営計画が順調に進み、主要業務の売上高が安定的に増加するとともに、スケールメリットや経営効率の向上により利益能力が高まったとした。一方で、ここ2年間同社では全フロー一体化およびグローバル化の戦略に基づき新業務の持続的な開拓とともに、複数の国外企業の買収を実施しており、新事業はなおも投資段階にあり利益率が低いほか、欧米の通貨膨張によって海外拠点の利益増加が鈍化したために小幅な増益にとどまったと説明している。  また、グループの臨床研究開発サービス能力の整合に着手して人員確保に向けた投資を積極的に実施したこと、今年上半期に上海など中国国内で新型コロナの感染が拡大して、臨床研究開発サービスに一定の影響が生じたことも利益減少の要因として挙げた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所の創業板におよび香港証券取引所に上場している康龍化成(北京)新薬技術(300759/深セン、03759/香港)が7月18日、2022年1〜6月期の業績予測を発表し、増収増益となる見込みを示した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-07-17 23:15