【上海IPO】骨盤底疾患・産後回復関連製品の南京麦瀾医療科技が2日に公募開始、2500万株を発行予定

上海証券取引所の科創板への上場を目指している、南京麦瀾医療科技(688273/上海)が2日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2500万株を発行予定で、公募価格は40.29元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
同社は2013年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。骨盤底および産後の健康回復関連製品の研究開発、生産、販売、サービスを主業務としており、製品は中国国内31省・直轄市・自治区を網羅する販売ネットワークを通じて、医療機関の産婦人科、リハビリセンター、産後回復センター、母子センターなどで利用されている。「女性の健康と美に特化した世界クラスの医療健康企業」のビジョンを持ち、自社開発の設備、消耗品、情報化製品をベースに、女性によく見られる疾患に対する先進的かつ安全で効果的なソリューションプランを提供している。
骨盤底および産後の健康回復関連製品は主に、尿失禁、骨盤臓器脱、排便障害、腹直筋分離、産後痛など、産後の女性や中高年の女性の骨盤底機能障害をターゲットとしている。中国では特に、生活水準の向上に伴って中高年女性の健康意識が高まり、骨盤底疾患に対する認識も広がっており、進んで骨盤底機能回復治療を受ける中高年女性が増えている。また、一人っ子政策が撤廃されたことにより、産後の回復用医療機器市場も2014年の9億2000万元から18年の39億5000万元と、年平均43.9%のペースで成長した。その後も年平均20%を超える伸びを見せ、23年には144億8000万元にまで拡大すると予測されている。
同社は、インテリジェント化を実現した高性能な製品、充実した研究開発チームと技術的な蓄積、骨盤底および産後の健康回復分野におけるブランド知名度の高さ、優れた品質管理体制、中国全土に広がる販売網を持っていることなどを強みとする一方で、業務規模が小さいこと、資金調達手段が限られていること、海外展開の経験、能力が不足していることなどがボトルネックだ。また、市場競争の激化、製品の平均価格低下、事業が骨盤底および産後の健康回復関連製品のみであることなどが経営上のリスクとして存在する。
2021年12月期の売上高は3億4164万元(前期比1.52%増)、純利益は1億1969万元(同1.37%減)。22年1〜3月期の売上高は7457万元(前年同期比23.07%増)、純利益は2251万元(同13.34%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所の科創板への上場を目指している、南京麦瀾医療科技(688273/上海)が2日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2500万株を発行予定で、公募価格は40.29元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-07-31 20:45