京進は強基調に転換して出直り、5月期末高配当利回りも注目点

  学習塾の京進 <4735> (東2)の株価は、調整が一巡して水準切り上げの動きを強めている。強基調に転換した可能性があり、5月期末一括で2%台の高配当利回りも注目点だ。出直りが本格化して高値圏を目指す展開だろう。   京都・滋賀エリアを地盤として、集合学習塾「京進」(小中部、高校部)と個別指導教室「京進スクール・ワン」を主力に学習塾事業を展開している。個別指導教室「京進スクール・ワン」のFC展開を強化するとともに、新規事業分野として英会話事業、幼児教育事業、日本語教育事業、保育事業、リーチング教育事業(子会社アルファビートの研修事業)などの教育関連事業に領域を拡大し、海外は米・独・中国・タイ・ベトナムに進出している。   長期目標の「2025年構想」では、売上高3000億円、京都・ニューヨーク・デュッセルドルフ・北京の4本社制、社員数1万人、100の子会社、100人の社長、そして生徒数50万人などを掲げている。   4月11日に発表した今期(14年5月期)第3四半期累計(13年6月~14年2月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.2%増の80億97百万円、営業利益が同3.3%増の7億21百万円、経常利益が同5.4%増の7億09百万円、純利益が同8.8%増の3億66百万円だった。全体の期中平均生徒数は同横ばいの2万2098人だった。   セグメント別(内部調整前)で見ると、学習塾事業は売上高が同0.3%減の75億86百万円、利益が同3.9%増の14億58百万円だった。13年春の直営校舎統廃合などでFC教室除く期中平均生徒数は1万9897人と同2.9%減少したが、費用削減効果などで増益だった。その他の教育関連事業は保育事業・英会話事業・日本語事業の新規開校などで売上高が同59.5%増の5億17百万円と大幅増収だったが、利益は開校初期費用負担などで1億52百万円の赤字だった。   通期の見通しは前回予想(13年7月12日公表)を据え置いて売上高が前期比2.8%増の101億79百万円、営業利益が同26.3%増の3億24百万円、経常利益が同34.1%増の3億円、純利益が同2.6倍の1億01百万円としている。学習塾事業での料金改定効果、校舎統廃合による費用削減効果、その他の教育関連事業への積極展開などで増収増益見込みだ。   第4四半期(3月~5月)は受験生の卒業で生徒数が低下するため上期の構成比が高い収益構造となり、さらに季節講習の実施でも授業料収入が変動するため通期見通しを据え置いているが、通期上振れの可能性があるだろう。   株価の動きを見ると、2月12日に動意付いて戻り高値となる248円まで急伸する場面があったが、人気が続かず概ね200円近辺で推移している。ただし3月24日の直近安値189円をボトムとして反発し、徐々に水準を切り上げて足元は概ね210円近辺で推移している。短期調整が一巡したようだ。   4月25日の終値208円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS12円04銭で算出)は17~18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円30銭で算出)は2.6%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS273円16銭で算出)は0.8倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均、週足チャートで見ると13週移動平均線を突破して水準を切り上げている。強基調に転換した形であり、出直り本格化して高値圏を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
学習塾の京進<4735>(東2)の株価は、調整が一巡して水準切り上げの動きを強めている。強基調に転換した可能性があり、5月期末一括で2%台の高配当利回りも注目点だ。出直りが本格化して高値圏を目指す展開だろう。
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2014-04-28 09:30