【上海IPO】電気通信事業者向けDPIシステムの北京浩瀚深度信息技術、初値は公開価格を32.79%上回る21.99元

 電気通信事業者向けのDPI(ディープ・パケット・インスペクション)システムなどを手掛ける、北京浩瀚深度信息技術(688292/上海)が8月18日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格16.56元に対し、初値は32.79%高い21.99元だった。終値は同20.17%高の19.90元だった。  同社は1994年設立の民営企業で、2013年に株式会社化した。ネットワークのインテリジェント化、情報セキュリティ防護ソリューションプランの設計と実行、ソフトウェア・ハードウェアの設計開発、製品販売、技術サービスなどの業務を手掛けている。具体的にはソフトウェア・ハードウェアのDPI(ディープ・パケット・インスペクション)システム、データ合成・コンテンツ復元システム、ビッグデータプラットフォーム、ネットワークの深度可視化分析システム、ユーザーアクションログ保存システム、ネットワーク運営・データセンター総合管理システムなどの製品、サービスを提供する。売上の約7割はDPIシステムなどネットワークのインテリジェント化ソリューションプランで、中国移動、中国電信、中国聯通の3大運営事業者とその子会社が主な顧客。特に中国移動とその子会社向けの売上が全体の8割以上を占める。  2021年12月期の売上高は5億9700万元(前期比11.71%増)、純利益は5805万元(同8.78%増)。22年1〜3月期の売上高は5841万元(前年同期比18.53%増)、純損失は299万元(前年同期は125万元の純損失)。  新規上場に伴い調達予定の4億元(約80億円)は、約33%の1億3000万元をネットワーク収集システムインテリジェント化開発プロジェクトに、約23%の9000万元をネットワークアプリケーションシステムインテリジェント化開発プロジェクトに、15%の6000万元をセキュリティ技術研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
電気通信事業者向けのDPI(ディープ・パケット・インスペクション)システムなどを手掛ける、北京浩瀚深度信息技術(688292/上海)が8月18日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格16.56元に対し、初値は32.79%高い21.99元だった。終値は同20.17%高の19.90元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-08-18 16:45