【上海IPO】高分子材料触媒の遼寧鼎際得石化、初値は公開価格を20.02%上回る26.26元

高分子材料触媒を製造する遼寧鼎際得石化(603255/上海)が8月18日、上海証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格21.88元に対し、初値は20.02%高い26.26元だった。取引開始後さらに上昇し、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.01%高の31.51元だった。
同社は2004年設立の民営企業で、18年に株式会社化した。中国国内では数少ない、高分子材料の高効率触媒と加工助剤製品の両方を扱う供給業者で、ポリオレフィンの高効率触媒と加工助剤の研究開発、生産、販売を主業務としている。主要製品はスイスのSGS認証、欧州のReach認証を取得しており、主な顧客は中国石油天然気、中国石油化工、中国海洋石油、中国化工集団、国家エネルギー集団など、中国の大型国有企業や上場企業だ。20年近い蓄積により高い研究開発力と、効率が高く安定した製品を作る技術力、7種類の抗酸化剤単剤製品を生産する能力を持ち同業種のライバル企業をリードする。
2021年12月期の売上高は7億3114万元(前期比38.49%増)、純利益は1億3152万元(同27.60%増)。22年1〜3月期の売上高は2億1792万元(前年同期比23.21%増)、純利益は3718万元(同12.17%増)。
新規上場に伴い調達予定の6億5690万元(約131億円)は、約21%の1億4000万元を年産各1万5000トンのアルキルフェノール、抗酸化剤生産プロジェクトに、約23%の2億8993万元を年産125トンのポリオレフィン触媒装置新規建造プロジェクトに、約33%の2億1690万元を年産300トンのポリオレフィン触媒、1万3000トンの化学修飾剤、7000トンのプレミックス剤、6500トンの抗酸化剤生産プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
高分子材料触媒を製造する遼寧鼎際得石化(603255/上海)が8月18日、上海証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格21.88元に対し、初値は20.02%高い26.26元だった。取引開始後さらに上昇し、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.01%高の31.51元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-08-18 17:00