【深センIPO】映画配給・映画館経営の博納影業集団、初値は公開価格を20.08%上回る6.04元

映画配給および映画館経営を手掛ける博納影業集団(001330/深セン)が8月18日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格5.03元に対し、初値は20.08%高い6.04元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同43.94%高の7.24元だった。
同社は2003年設立の民営企業で、17年に株式会社化した。中国初の映画配給業務を行う民営企業として、映画の投資、配給、シアターチェーンおよび映画館業務を主業務としている。これまでに配給した映画作品は250本を超え、そのうち16本が興行収入10億元、75本が1億元を突破する大ヒットとなり、累計の興行収入額は600億元を超えた。中国映画歴代興行収入ランキングトップ15に4本が入っており、中でも「長津湖」は中国映画史上最高の興行収入57億7500元を獲得した。
また、シアターチェーン加盟映画館は2021年12月末現在で108カ所、直営映画館は北京、上海、杭州、寧波、重慶など大都市を中心に101カ所となっており、北京市にある博納悠唐国際影城は世界でもごくわずかな120fps映像を放映可能な映画館で、しばしば出演俳優による上映舞台あいさつに用いられている。
2021年12月期の売上高は31億2359万元(前期比94.05%増)、純利益は3億5584万元(同88.60%増)。22年1〜6月期の売上高は14億7299万元(前年同期比81.89%増)、親会社株主に帰属する純利益は2億3593万元(同783.15%増)。
新規上場に伴い調達予定の12億4322元(約247億円)は、約83%の10億3361万元を10本の映画作品プロジェクトに、約17%の2億961万元を映画館プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
映画配給および映画館経営を手掛ける博納影業集団(001330/深セン)が8月18日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格5.03元に対し、初値は20.08%高い6.04元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同43.94%高の7.24元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-08-18 17:15