【深センIPO】沈降シリカ製造の福建遠翔新材料、初値は公開価格を52.14%上回る55元

沈降シリカを製造する福建遠翔新材料(301300/深セン)が8月19日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格36.15元に対して、初値は52.14%高い55元だった。終値は同59.61%高の57.70元だった。
同社は2006年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。沈降シリカの研究開発、生産、販売を主業務としている。同社が製造する沈降シリカは化学的不活性、化学製剤に対する安定性、ゴム製品の力学性能向上といった性質を持つことから、化学工業の充填剤としてタイヤ、靴、シリコンゴム、飼料、塗料、オーラルケア、日用品、医薬、電子製品、各種ケーブル、絶縁部品、自動車などさまざまな分野に広く利用されている。
2021年12月期の売上高は4億495万元(前期比26.08%増)、純利益は7687万元(同17.15%増)。22年1〜6月期の売上高は1億8831万元(前年同期比2.63%減)、親会社の株主に帰属する純利益は3171万元(同21.45%減)。
新規上場に伴い調達予定の2億5723万元(約52億円)は、約74%の1億9157万元を年産4万トンの高性能二酸化ケイ素製造プロジェクトに、約26%の6565万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
沈降シリカを製造する福建遠翔新材料(301300/深セン)が8月19日、深セン証券取引所の創業板に新規上場した。公開価格36.15元に対して、初値は52.14%高い55元だった。終値は同59.61%高の57.70元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-08-19 17:30