【上海IPO】ジェネリック薬研究開発の上海宣泰医薬科技、初値は公開価格を68.62%上回る15.8元

 ジェネリック薬の研究開発を手掛ける、上海宣泰医薬科技(688247/上海)が8月25日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格9.37元に対し、初値は68.62%高い15.80元だった。 同社は2012年設立で、20年に株式会社化した。ジェネリック薬の研究開発、生産、販売およびCRO(医薬品開発業務受託機関)サービスを主業務とする。塩酸ブプロピオン放出調節錠剤など4種類のジェネリック薬について米FDAのANDA(略式新薬承認)を取得し、ポサコナゾール腸溶錠など4種類で国家薬品監督管理局(NMPA)の承認を取得した。また、CROサービスでは歌礼製薬(01672/香港)、亜盛医薬(06855/香港)、艾力斯(688578/上海)、辰欣薬業(603367/上海)など多くの中国本土・香港上場企業やファイザーなどの海外著名企業を顧客に持つ。  2021年12月期の売上構成は、自社開発ジェネリック薬品が77.14%、CROサービスが15.41%、薬品受託製造が4.68%となっており、自社開発ジェネリック薬品のうち9割以上がポサコナゾール腸溶錠である。地域別の売上では、米国が69.87%、中国国内が27.61%、オーストラリアが2.52%となっており、米国での売上比率がかなり高くなっている。21年の米国市場におけるポサコナゾール腸溶錠のシェアは39.58%。  2021年12月期の売上高は3億1547万元(前期比11.55%減)、純利益は1億3491万元(同9.42%増)。22年1〜6月期の売上高は1億2785万元(前年同期比18.13%減)、親会社株主に帰属する純利益は4020万元(同8.81%増)。  新規上場に伴い調達予定の6億元(約120億円)は約53%の3億2000万元を製剤生産総合棟および関連付帯設備プロジェクトに、約33%の1億9610万元をハイエンドジェネリック薬・改良型新薬研究開発プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
ジェネリック薬の研究開発を手掛ける、上海宣泰医薬科技(688247/上海)が8月25日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格9.37元に対し、初値は68.62%高い15.80元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-08-25 15:45