【香港IPO】免税店運営の中国旅遊集団中免、初値は公開価格を24.05%下回るも終値は同値に戻す

 免税店運営の世界最大手、中国旅遊集団中免(01880/香港、601888/上海)が8月25日に香港証券取引所メインボードに新規上場し、上海メインボードとの重複上場を果たした。公開価格158.00香港ドルに対し、初値は24.05%低い120.00香港ドルだった。終値は初値と同値の158.00香港ドルだった。  同社は1984年設立の国有企業で、2009年に上海メインボードに上場した。世界最大の観光小売運営事業者であり、中国内外の観光客、高所得層に対し免税、課税商品の販売を行う。2021年の世界観光小売市場シェアは24.6%で世界一となっている。国境や港、空港、離島、市街、フェリー、航空機内、外航クルーズ船向け出店など、中国で唯一すべての免税販売チャネルを網羅している小売業者であり、中国内地の28省・都市・自治区の100都市で184店舗、香港、マカオ、カンボジアで9店舗を運営する。  2021年12月期の売上高は67675千人民元(前期比28.67%増)、当期利益は12441千人民元(同75.00%増)。22年1〜3月期の売上高は16782千人民元(前年同期比7.45%減)、当期利益は2839千人民元(同17.98%減)。  新規上場に伴い調達予定の約159億香港ドルは、約49%を中国国内の空港や港、国境、離島、市街の免税品販売チャネル強化と課税観光小売プロジェクト投資に、約23%を海外の市街、空港や港、国境、フェリーの免税店拡大および海外の観光小売運営業者の買収に、約14%をサプライチェーン効率の改善に、約4%を市場PRと会員システム整備に、約2%を情報技術システム更新に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
免税店運営の世界最大手、中国旅遊集団中免(01880/香港、601888/上海)が8月25日に香港証券取引所メインボードに新規上場し、上海メインボードとの重複上場を果たした。公開価格158.00香港ドルに対し、初値は24.05%低い120.00香港ドルだった。終値は初値と同値の158.00香港ドルだった。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,ipo,01880,hk,601888,sh
2022-08-25 19:45