エスアールジータカミヤは、中期成長力を評価

  建設用仮設機材のエスアールジータカミヤ <2445> (東2)の株価は、高値圏でのボックス展開だが煮詰まり感を強めている。中期成長力を評価して上値を追う流れに変化はなく、5月9日予定の決算発表が接近して動意のタイミングだろう。   建築・土木・橋梁用仮設機材や、子会社ホリーの太陽光パネル設置架台などの販売・レンタル事業を展開している。戦略商品として、施工性に優れて作業環境改善・作業効率向上につながる次世代足場「Iq(アイ・キュー)システム」の拡販を推進している。また14年4月に土木・建築用仮設資材の販売・レンタルを展開するアサヒ工業(大阪市)を子会社化した。アサヒ工業はコンクリート型枠の販売・レンタル専業事業者で、当社にはない海洋土木・港湾分野への施工実績が豊富であり、子会社化によって海洋土木・港湾分野への事業展開でシナジー効果を高める方針だ。   前期(14年3月期)連結業績見通し(11月8日に2回目の増額)は売上高が前々期比11.3%増の313億円、営業利益が同63.8%増の26億30百万円、経常利益が同67.4%増の26億円、純利益が同92.0%増の15億50百万円としている。建設工事増加を背景にクランプ、クサビ式住宅用足場、移動昇降式足場(リフトクライマー)などの需要が高水準であり、ソーラー向け太陽光パネル設置架台の需要も大幅に増加している。レンタル資産の稼働率向上・効率的運用、販管費圧縮などの効果も寄与する。第3四半期累計(4月~12月)の進捗率が高水準だったため、通期3回目の増額の可能性が高いだろう。   さらに今期(15年3月期)から本格寄与する新名神高速道路関連など受注残は豊富であり、震災復興、社会インフラ補修・更新、都市再開発、高層マンション耐震補強、20年東京夏季五輪などを追い風として事業環境は良好であり、中期的に収益拡大基調だろう。   株価の動きを見ると、1月高値1763円を付けた後に全般地合い悪化も影響して上げ一服の展開となったが、概ね1300円~1600円近辺の高値圏で推移している。足元では4月15日に1308円を付けたが、素早く反発して4月18日に1520円まで戻す場面があった。ボックスレンジ下限に到達して反発した形だろう。   4月25日の終値1406円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS70円41銭で算出)は20倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間13円で算出)は0.9%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS324円08銭で算出)は4.3倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線を挟む形だが、ボックス展開に煮詰まり感も強めている。調整が一巡してレンジ上放れのタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
建設用仮設機材のエスアールジータカミヤの株価は、高値圏でのボックス展開だが煮詰まり感を強めている。
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2014-04-28 09:45