【上海IPO】心臓電気生理学・アブレーション設備の上海微創電生理医療科技、初値は公開価格を6.12%下回る

 医療機器メーカーの上海微創電生理医療科技(688351/上海)が8月31日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格16.51元に対し、初値は6.12%低い15.50元だった。終値は同20.35%安の13.15%だった。  同社は2010年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。電気生理学介入診療、アブレーション(焼灼)治療分野の医療機器研究開発、生産、販売を主業務とする。世界で数少ない心臓電気生理学設備とその消耗品をまとめて提供できるほか、中国で初めて三次元心臓電気生理設備・消耗品の提供を実現し、長きにわたる海外メーカーの独占状態を打破した。20年に中国で行われた三次元心臓電気生理手術における同社の設備使用割合は業界第3位、中国メーカー内ではトップとなっている。  2021年12月期の売上構成は、カテーテル製品が77.85%、設備製品が6.02%となっている。また、中国国内の31省・自治区・直轄市の病院700カ所のほか、フランス、イタリア、スペインなど22の国・地域にも製品を輸出している。売上の約9割は国内向け、約1割が海外向けだ。  2021年12月期の売上高は1億9002万元(前期比34.50%増)、非経常損益を差し引いた親会社株主帰属の純損益は2962万元の赤字(前期比85.45%の損失増)。22年1〜6月期の売上高は1億2190万元(前年同期比34.53%増)、非経常損益を差し引いた親会社株主帰属の純損益は64万元の黒字(前年同期は828万元の赤字)。  新規上場に伴い調達予定の10億1182万元(約203億円)は、約36%の3億6856万元を電気生理学介入医療機器開発プロジェクトに、約30%の2億9949万元を生産拠点建設プロジェクトに、約14%の1億4376万元を販売・サービス体系構築プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
医療機器メーカーの上海微創電生理医療科技(688351/上海)が8月31日、上海証券取引所の科創板に新規上場した。公開価格16.51元に対し、初値は6.12%低い15.50元だった。終値は同20.35%安の13.15%だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-08-31 18:00