勝利油気管道、２２年１〜６月期は売上高やや減少も当期損益は黒字転換

　中国のパイプライン用管材大手、勝利油気管道ＨＤ（０１０８０／香港）が９月９日、２０２２年１〜６月期の中間報告を発表し、売上高が前年同期比から減少する一方で、当期損益は黒字転換したことを明らかにした。 　２２年１〜６月期間の売上高は４億４３２８万元で前年同期比１１．８％減となった。主な原因について、今年２月２１日に湖南勝利鋼管の株式保有比率を５６．９％から４８％まで引き下げたことで湖南勝利鋼管が連結対象から外れたためとしている。また、当期純損益は３４８７万元の黒字となり、２１４６万元の赤字だった前年同期から黒字転換した。 　同社は中間報告の中で、子会社の山東勝利鋼管が国家管網集団のＳＡＷＨ（スパイラルサブマージアーク溶接）鋼管主力サプライヤーに選ばれ、２０２２年の国家管網集団によるＳＡＷＨ総注文量の１５％を獲得したほか、関連企業である湖南勝利鋼管も国家管網集団のＳＡＷＬ（ストレートシームサブマージアーク溶接）鋼管のサプライヤーに選ばれるなどの成果をあげ、中国の大型パイプライン業界における一流の地位を一層盤石なものにしたとしている。また、１トンの鋼管製造における消費電力を前年同期３０％低下させる、設備の改良や自動化を進めるなど、生産効率の向上、生産コストの低減にも努めた。 　２２年６月現在で、同社の子会社および関連会社が生産した、世界のパイプライン幹線に用いられている鋼管の累計総延長は３万３８７６キロメートルで、そのうち９４．６％が中国国内、５．４％が中国国内となっている。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）