歯科矯正ソリューションの時代天使科技、22年1〜6月期はコロナの影響などから純利益が減少

中国本土でマウスピース型歯科矯正ソリューションを提供する時代天使科技(06699/香港)が9月15日、2022年1〜6月期の中間業績を発表した。売上高は前年同期比とほぼ同水準となった一方で、純利益は約23%減少した。
同社は2021年6月に香港メインボードに上場、マウスピース歯科矯正器具の生産、販売とともに、歯科医師向けの矯正治療支援プラットフォームの提供を行うなど、マウスピース矯正治療ソリューションプランを主業務としている。また、口腔内スキャナーの販売も行っている。
22年1〜6月期の売上高は5億7093万元で前年同期比0.02%減となったが、主業務であるマウスピース歯科矯正ソリューションプランの売上は5億4641万元で前年同期比2.6%増だった。また、税引後当期純利益は7327万元で同23.45%減となった。なお、期間内に取り扱った案件数は新型コロナ感染拡大の影響もあり前年同期の約7万9500件から約7万7200件と約3%減少した。研究開発費用は7540万元で、前年同期の5960万元より26.6%増加。主な増加理由について同社は、研究開発持続に伴う関係従業員の福利支出増加としている。
同社は当期の経営状況について、中国国内で新型コロナの感染再拡大が繰り返し発生し、一部地域の診療所や病院が一定期間営業できなくなったことなどから、歯科矯正市場環境が未曾有の試練を迎える中で、速やかに対策を講じて業務の円滑な進行と期日通りの納品状況を確保したと説明。22年7〜12月期については新型コロナの感染が落ち着いたことで歯科サービス市場は徐々に回復を見せつつあるものの、なおも感染拡大に伴う都市封鎖、歯科医院の営業停止リスクが存在するとした。また、世界経済の成長鈍化、先行き不透明な経済状況により消費者の歯科矯正治療に対する積極性が低下し、経営に悪影響を及ぼす可能性についても言及する一方で、中国国内の歯科矯正普及率がなおも低いことなどから業界の発展に対する明るい見通しも示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国本土でマウスピース型歯科矯正ソリューションを提供する時代天使科技(06699/香港)が9月15日、2022年1〜6月期の中間業績を発表した。売上高は前年同期比とほぼ同水準となった一方で、純利益は約23%減少した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-09-16 00:30