非鉄金属採掘・石炭製品の匯力資源、22年1〜6月期は石炭需要好調で大幅な増収

 香港証券取引所のメインボードに上場している、匯力資源(集団)有限公司(01303/香港)が9月16日、2022年1〜6月期の中間決算報告を発表した。石炭事業の参入により売上高が大幅に上昇し、純損益が黒字転換した。  同社は新疆ウイグル自治区を中心とするニッケル、銅、亜鉛など非鉄金属鉱物の採掘を主業務としてきたが、2019年からは中国本土の石炭取引業務を展開、21年には石炭事業をグループの戦略業務に据えて多くのリソースを石炭分野に投入している。このほか、財務関連サービス事業も扱う。  22年1〜6月期の売上高は7億8020万元で、前年同期の4億57893万元から70.39%の大幅増となった。税引き後当期純損益は前期の589万元の赤字から、2561万元の黒字となった。  当期の業績について同社は、新型コロナウイルスの感染再拡大というネガティブな要素があった一方で、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で国際的な石炭の流通量が減り、中国の石炭輸入量が減ったこともあり中国国内の石炭市場における石炭需要が旺盛となり、国内の原炭生産が増加、石炭製品販売量および平均価格が前年同期に比べて上昇したほか、昨年11月に買収した石炭、コークスなど販売企業の山西反坡清潔能源科技有限公司の好調な業績が、売上増に大きく貢献したとしている。粗利率は3.79%で、前年同期の1.20%の約3倍まで上昇した。  同社は通期の業績についても石炭事業が好調なことから見通しが明るいと見ており、今後主力事業として石炭事業のさらなる拡大を図るとともに、事業分野および事業実施地域の多様化に取り組むとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
香港証券取引所のメインボードに上場している、匯力資源(集団)有限公司(01303/香港)が9月16日、2022年1〜6月期の中間決算報告を発表した。石炭事業の参入により売上高が大幅に上昇し、純損益が黒字転換した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-09-17 21:00