2014年春夏トレンドは「おうちフローズン」、節約を賢く楽しむ

生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研(本社・東京都渋谷区)がこのほど、2014年春夏のトレンドのひとつとして「おうちフローズン」に注目したリポートをまとめた。(画像提供:トレンド総研)
今年は4月から消費税が8%に上がったことで「節約」を意識し始めた人も多い。20-30代の男女500人を対象に「消費税増税にあたり、節約をしたいと思いますか?」と質問したところ、29%が「すでに節約をしている」と回答。また53%が「節約をしようと思っている」と答え、合わせて8割以上の人が節約志向であることが分かった。
消費トレンドに詳しい商品ジャーナリストの北村森は、「4月に増税という節目を迎え、消費者は今まで以上に“何にお金をかけるか”を吟味するようになった」と指摘。さらに「節約に対する意識が高まってくると、自然と『ウチナカ』志向の人が増えてくる。特に飲食の分野ではトータルの出費を抑えるために外食や外出を控えて、その分、自宅で過ごす時間を大切にするなど、『ウチナカ回帰』がさらに加速する」とみている。
北村氏によれば、「節約」といっても“ガマンしすぎない”のが現代の消費者の特徴だ。「お店で買うより安いけど、プチ贅沢ができるもの」を見つけたり、「食事やドリンクなどをみんなで手作りする」という過程そのものを楽しんだりと、「節約」自体を楽しもうとする傾向が強まっている、と北村氏は分析する。
調査では「今年の春夏は、旅行・レジャー・外食などの外出を抑え、自宅で楽しめることを増やしたいと思いますか?」との質問に63%が「そう思う」と回答。また、「光熱費やレジャー費を抑えるため、今年の春夏は体の中から涼しくなるメニューを積極的にとり入れたいと思いますか?」という質問でも63%が「そう思う」と答えた。
北村氏によれば、こうした流れの中で今年春夏のトレンドとして注目されるのが「おうちフローズン」だ。フローズンドリンクは普段のドリンクにひと手間をかけるだけで見た目や食感が変わる楽しさを味わうことができ、体の中から涼しくなれる飲み物。近年、「手軽かつリーズナブルに贅沢な気分が味わえる」として自宅で楽しむ人が増えているが、今年はその動きがさらに加速することが予想されるという。
最近では「グリーンスムージー」や「ミネラルスムージー」など、自宅でスムージーを作る際に砕いた氷を使ってフローズンタイプにアレンジする人が多いほか、フローズンドリンクを作るためのマシンやクッキングトイなども登場した。
「今年の春夏、飲みたいと思うフローズンドリンクはどのようなタイプのものですか?」との質問では、最も多かった答えが「コーヒー・エスプレッソ系」(40%)。次いで「ヨーグルト系」(38%)、「マンゴー系」(35%)、「ストロベリー系」(35%)、「オレンジ系」(29%)、「バニラ系」(29%)という順だった。(編集担当:佐藤節)
生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研(本社・東京都渋谷区)がこのほど、2014年春夏のトレンドのひとつとして「おうちフローズン」に注目したリポートをまとめた。(画像提供:トレンド総研)
business,economic,gourmet
2014-04-28 10:45