【香港IPO】約1000億円調達予定の万物雲、初値は公開価格を7.6%下回る公募割れに

中国の不動産管理サービスの最大手、万物雲空間科技服務(02602/香港)が9月29日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格49.35香港ドルに対し、初値は7.60%低い45.60ドルだった。
同社は1990年の設立。不動産デベロッパー大手・万科企業(02202/香港)傘下で、不動産管理サービスを主業務としており、マンションなど居住資産関連サービス、商業用物件管理、都市空間総合サービス、不動産管理向けの人工知能とIoTを融合したAIoTやBPaaS(サービスとしてのビジネスプロセス)ソリューションプランの提供を手掛ける。21年12月期の売上構成は、居住資産関連サービスが55.5%、商業・企業および都市空間総合サービスが36.7%、AIoT・BPaaSソリューションプランが7.8%となっている。2021年の中国不動産管理サービス市場で業界1位となる4.28%のシェアを獲得した。
21年12月期の売上高は237億450万人民元(前期比30.64%増)、純利益は17億1429万元(同12.87%増)。22年1〜3月期の売上高は68億4752万元(前年同期比44.23%増)、純利益は3億1875万元(同10.90%増)。
新規上場に伴い調達予定の約57億香港ドル(約1050億円)は、約35%を業務拡張や不動産管理の標準化・デジタル化に、約25%をAIoTおよびBPaaSソリューションプランの開発に、約20%を買収などの資金に、約10%を人材の確保、育成に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国の不動産管理サービスの最大手、万物雲空間科技服務(02602/香港)が9月29日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格49.35香港ドルに対し、初値は7.60%低い45.60ドルだった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-09-29 15:45