【香港IPO】新エネ車用バッテリー大手の中創新科技が6日に上場、初値は公開価格と同値の38香港ドル

 中国の動力用バッテリー大手、中創新科技(03931/香港)が10月6日、香港証券取引所メインボードに新規上場した。公開価格38.00香港ドルに対し、初値は同値の38.00ドルだった。  同社は2015年設立で、新エネルギー自動車向け動力用バッテリーおよびエネルギー貯留システム製品の設計、開発、生産、販売を主業務としている。中国市場シェアは20年が5.7%、21年が5.9%、22年1〜3月が8.2%、世界市場シェアは20年が2.7%、21年が3.2%、22年1〜3月が4.5%。22年1〜3月において中国市場シェア2位、世界市場シェア6位の大手バッテリー企業である。江蘇省常州市、河南省洛陽市、福建省厦門市に生産拠点を持ち、21年の合計生産能力は11.9ギガワット時となっている。また、急ピッチで生産能力の拡大に取り組んでおり、22年には約35ギガワット時、23年には約90ギガワット時まで生産能力が高まる見込みだ。  21年12月期の売上高は68億1711万人民元(前期比2.41倍)、純利益は1億1154万元(前期は1832万元の赤字)。22年1〜3月期の売上高は38億9709万元(前年同期比3.67倍)、純利益は5801万元(同3.55%減)。  新規上場に伴い調達予定の約115億6000万香港ドル(約2100億円)は、約80%を成都、武漢、合肥、広東省江門市、四川省眉山市における合計生産能力95ギガワット時の動力バッテリー、エネルギー貯留システム生産ライン建設に、約10%を先進材料、先進バッテリーおよびバッテリーの全ライフサイクル管理に関する重要技術開発などに用いる。(編集担当:今関忠義馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国の動力用バッテリー大手、中創新科技(03931/香港)が10月6日、香港証券取引所メインボードに新規上場した。公開価格38.00香港ドルに対し、初値は同値の38.00ドルだった。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,ipo,03931,hk
2022-10-06 15:45