各種有機酸製造販売の常茂生物科学工程、22年1〜6月期は約55%の増収

 各種有機酸の製造、販売を手掛ける常茂生物科学工程(00954/香港)が10月6日、2022年1〜6月期の中間決算報告を発表した。売上高が約55%の大幅な増加となったほか、純利益も大きく増えた。  同社は1992年設立で、2002年6月に香港証券取引所創業板(GEM)に上場、13年6月に香港メインボードに鞍替えした。有機酸の生産、販売を主業務とする投資持株会社。主にフマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、酒石酸、アスパラギン酸、アスパルテームなどを扱い、食品添加剤や化学工業、医薬品の分野で用いられている。中国本土のほか、欧州、アジア・太平洋、北米などでも事業を展開する。  22年1〜6月期の売上高は3億8281万人民元で、前年同期の2億4635万元から55.39%増加した。純利益も前年同期の2万元から4065万元と大きく増えている。同社の主なターゲットである食品、飲料業界が他分野に比べて新型コロナの影響を大きく受けなかったこと、生産拠点の移転が完了して生産能力が回復したことで販売が増加し、良好な需要の中で製品売価も安定しており売上高が大きく伸びた。  また、中国国内での販売拡大と同時に海外での販売にも積極的に取り組み、アジア・太平洋地域の売上高は6540万元で前年同期比58.10%増、欧州が3762万元で同33.26%増、米州が2230万元で同59.80%増とそれぞれ大幅な売上増を記録した。  今後の経営について同社は、遼寧省大連市の新生産拠点建設、新製品の研究開発加速、安全、環境保護レベルの強化、品質向上とブランド知名度向上に取り組むとともに、深センまたは上海の中国本土証券取引所への上場を目指すとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
各種有機酸の製造、販売を手掛ける常茂生物科学工程(00954/香港)が10月6日、2022年1〜6月期の中間決算報告を発表した。売上高が約55%の大幅な増加となったほか、純利益も大きく増えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-10-08 23:00