【中国IPO】13日は深セン・上海・北京で1社ずつ上場、慧博雲通科技は初値が公開価格の3倍を超える

中国の株式市場では10月13日、深セン、上海、北京で各1社が新規上場した。いずれも初値が公開価格を上回り、中でも深セン創業板に新規上場した慧博雲通科技(301316/深セン)は公開価格の3.11倍の初値がついた。
深セン創業板に新規上場した慧博雲通科技は、公開価格7.60元に対し初値は3.11倍の23.66元と大きく値上がりした。
同社は09年に北京智慧博創測通信技術有限公司として設立した民営企業で、15年に株式会社化したのち、19年に現社名となった。ITアウトソーシングサービスを主業務とし、主にソフトウェア技術およびモバイルスマート端末測定・テストのアウトソーシングサービスを、中国国内主要都市や米国をはじめとする海外のIT、通信、インターネット、金融、自動車関連企業に提供している。21年12月期の売上高は9億1826万元(前期比33.55%増)、純利益は7815万元(同18.01%増)。22年1〜6月期の売上高は5億5884万元(前年同期比39.90%増)、純利益は3801万元(同2.08倍)。
新規上場に伴い調達予定の2億5500万元(約52億円)は、約78%の2億元をITO納品センター拡張プロジェクトに、約22%の5500万元をソフトウェア技術開発センター建設プロジェクトに用いる。
上海メインボードに上場した聖暉系統集成集団(603163/上海)は公開価格27.25元に対し、初値は20.00%高い32.70元だった。
同社は03年に聖暉工程技術(蘇州)有限公司として設立し、19年に株式会社化して現社名となった。半導体などの電子分野、医薬・バイオ、ファインケミカル、食品などの分野向けにクリーンルームの設計、設備レイアウト、施工、工事監理、メンテナンスを提供しており、中芯国際(SMIC)、富士康などの国内外の著名企業を顧客に持つ。21年の中国国内クリーンルーム工事業界市場シェアは0.78%。21年12月期の売上高は17億233万元(前期比55.26%増)、純利益は1億2432万元(同52.35%増)。22年1〜6月期の売上高は6億7384万元(前年同期比24.02%減)、純利益は6297万元(同27.13%増)。
新規上場に伴い調達予定の4億8534万元(約99億円)は、約90%の4億3764万元をクリーンルーム工事運営資金プロジェクトに、約5%の2539万元を研究開発センター建設プロジェクトに、約5%の2230万元を販売・サービスネットワーク構築プロジェクトに用いる。
北京証券取引所に上場した無錫億能電力設備(837046/北京)は公開価格5.00元に対し、初値は1.7倍の8.50元だった。
同社は08年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。高速鉄道、居住用・商業用配電、鉱工業・発電企業、都市軌道交通などの分野向けの送配電および制御設備の研究開発、生産、販売を主業務としており、主製品は電力配電用乾式変圧器、インダクター、スマートボックス式変電所、高低圧セット設備など。21年12月期の売上高は2億5372万元(前期比22.55%増)、純利益は2632万元(同12.10%増)。22年1〜6月期の売上高は8170万元(前年同期比7.13%減)、純利益は1058万元(同8.27%減)。
新規上場に伴い調達予定の8179万元(約17億円)は、約45%の3662万元を変圧器およびインダクター生産拡張プロジェクトに、約6%の517万元を研究開発センタープロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国の株式市場では10月13日、深セン、上海、北京で各1社が新規上場した。いずれも初値が公開価格を上回り、中でも深セン創業板に新規上場した慧博雲通科技(301316/深セン)は公開価格の3.11倍の初値がついた。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-10-13 15:45