緑色能源科技集団、22年6月期通期決算は売上高前期比7倍超の4.4億香港ドルも赤字が拡大

 バイオディーゼルの生産などを手掛ける、緑色能源科技集団(00979/香港)が2022年6月期通期決算を発表した。売上高が前期の7倍以上となる一方で赤字が拡大した。  同社は、子会社を通じてリサイクル油やバイオディーゼルの生産などの再生可能エネルギー事業、ドイツでの建築廃棄物・処理事業、ドイツでのプラスチック回収・金属廃棄物事業、香港での貸金事業、香港での医療保健事業を展開している。22年6月期通期の売上高は4億4126万香港ドルで、前期の6026万ドルの7.32倍となった。一方で、純損益は2770万ドルの赤字で、前期の2120万ドルから赤字額が30.7%拡大した。  売上高が大きく増加した主要因として同社は、再生可能エネルギー事業における製品、市場の多様化を挙げている。再生可能エネルギー事業の売上高は4億2420万ドルで、前期の4600万から約9倍になり、主に中国向けのパーム廃油メチルエステルの売上が大きく伸びた。一方、プラスチック回収/金属廃棄物事業は前期の720万ドルから41.7%減の420万ドルとなった。新型コロナの影響によりドイツと日本での経営が厳しくなり、日本の加工工場を閉鎖した。医療保健事業の売上は210万ドルから760万ドルと大きく伸びた。  損益では再生可能エネルギー事業で約390万ドル、建築廃棄物・処理事業で約330万ドルの黒字となった一方、医療保健事業では人件費コスト増加や診療所、研究室設備の減価償却により約850万ドルの赤字となり、プラスチック回収・金属廃棄物事業も約1000万ドルの赤字だった。さらに、前期の為替差益260万ドルに対して当期は140万ドルの為替差損を計上したことなどにより、赤字額が拡大した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
バイオディーゼルの生産などを手掛ける、緑色能源科技集団(00979/香港)が2022年6月期通期決算を発表した。売上高が前期の7倍以上となる一方で赤字が拡大した。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,00979,hk
2022-10-24 23:15