ガス陸上・水上輸送の中集安瑞科ＨＤ、２２年１〜９月期の売上高は約１０％増の１４２億１９００万元

　ガス輸送、工業用タンク製造などを手掛ける中集安瑞科ＨＤ（０３８９９／香港）が１０月２４日、２０２２年１〜９月期の営業データを発表した。 　同社は０４年設立で、０５年に香港メインボードに上場した。中国国際海運集装箱集団の子会社で、ＬＮＧ、ＬＰＧなどの燃料ガスや工業用ガスの陸上・水上輸送、水素エネルギーの貯留、輸送、補給、化学工業用タンク式コンテナの設計・製造、ビールや果汁、乳製品などの液体食品タンクの製造・設置を手掛ける。 　２２年１〜９月期の売上高は１４２億１９００万人民元で、前年同時期の１２８億４９００万元から１０．７％増加した。ガス輸送事業は７４億５４００万元で前年同期比５．８％減となったが、化学工業用貯留事業が３９億５３００万元で同５８．７％増、液体食品貯留事業が２８億１２００万元で同１４．８％増と伸びた。 　７〜９月期の売上高は５２億７０００万元で、前年同時期の４９億９００万元から７．４％の増加。ガス輸送事業が２７億６９００万元で同７．４％減、化学工業用貯留事業は１４億３００万元で同４４．９％増、液体食品貯留事業が１０億９８００万元で同１５．５％増となっている。 　７〜９月期の経営について同社は、海外市場の開拓をさらに進めるとともに、材料調達戦略の調整によるコスト削減、納品やサービス体制維持のための各種措置により、厳しい外部環境の中でも理想的な業績を得ることができたとしている。売上全体に対する海外地域の売上比率は５５．８％で、前年同時期より１２．１ポイント上昇しており、ガス輸送事業では２４．８％、化学工業用貯留事業が８８．３％、液体食品貯留事業が９２．５％だった。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）