【深センIPO】26日は2社が上場、紙包装印刷の中栄印刷集団は公募割れに

深セン証券取引所では10月26日、メインボードで箭牌家居集団(001322/深セン)が、創業板で中栄印刷集団(301223/深セン)が新規上場を果たした。
箭牌家居集団の初値は公開価格12.68元を20.03%上回る15.22元だった。終値は同34.15%高の17.01元だった。
同社は2013年設立の民営企業で、19年に株式会社化して現社名となった。トイレ・バス用セラミック、水道の蛇口、浴室用家具、セラミックタイル、浴槽、クローゼットなどの家具製品の設計、開発、生産、販売およびサービスの提供を主業務としている。「ARROW」などの3つのブランドを展開し、これまで再三にわたり中国10大バス・トイレ用品ブランド、10大タイルブランドなどに選ばれてきた。
21年12月期の売上高は83億7347万元(前期比28.78%増)、純利益は5億7620万元(同1.87%減)。22年1〜6月期の売上高は、33億673万元(前年同期比0.89%減)、純利益は2億3831万元(同51.84%増)。
新規上場に伴い調達予定の11億5587万元(約237億元)は、約39%の4億5000万元をスマート家具製品の生産能力技術改良プロジェクトに、約31%の3億6000万元を年産1000万セットの蛇口・300万セットのシャワーヘッド生産プロジェクトに、約9%の1億元をスマート家具研究開発・検査測定センター技術改良プロジェクトに、約4%の5000万元をデジタル・スマート化技術改良プロジェクトに用いる。
中栄印刷集団の初値は公開価格26.28元を5.33%下回る24.88元だった。終値は同6.66%安の24.53元だった。
同社は1990年設立で、16年に株式会社化した。紙印刷包装の開発、設計、生産、販売を主業務としており、化粧品、オーラルケア、個人・家庭ケア、食品、健康食品、医薬品、コンシューマーエレクトロニクス、たばこ製品、酒類、オンライン教育、ECなどの分野を中心に、国内外の顧客向けにクリエイティブデザイン、プランニング、新技術の応用、色彩管理などのソリューションプランを提供する。主な製品は、折りたたみ化粧箱、ギフトボックス、販促用品、EC向け包装箱など。P&G、ネスレ、フィリップス、キヤノン、バイエル、同仁堂など多くの著名企業を顧客に持つ。
21年12月期の売上高は25億4376万元(前期比16.87%増)、純利益は2億1300万元(同14.39%増)。22年1〜6月期の売上高は11億3399万元(前年同期比4.98%減)、純利益は9864万元(同2.02%増)。
新規上場に伴い調達予定の8億9256万元(約183億円) は、約49%の4億3906万元を生産能力拡張プロジェクトに、約8%の6917万元を倉庫建設プロジェクトに、約4%の3432万元を管理情報システム改良プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
深セン証券取引所では10月26日、メインボードで箭牌家居集団(001322/深セン)が、創業板で中栄印刷集団(301223/深セン)が新規上場を果たした。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-10-26 21:30