【北京IPO】バッテリー用ニッケル材料製造の江蘇遠航精密合金科技が31日に公募開始、2500万株発行予定

 北京証券取引所では10月31日、江蘇遠航精密合金科技(833914/北京)が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2500万株を発行予定で、公募価格は16.2元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。  同社は2006年設立の民営企業で、11年に株式会社化した。江蘇省に本社を構え、ニッケルプレートやニッケル箔などバッテリー用精密ニッケル系導体材料の開発、生産、販売を主業務としている。中国国内では早い時期から精密導体材料の製造を手掛けてきた企業の一つであり、主にリチウムイオン電池などの二次電池製品に利用されているほか、記念コインの複合材料としても用いられている。同社製品の主な利用分野はコンシューマーエレクトロニクス、新エネルギー自動車、電動工具、電動二輪車、貯留エネルギー、航空宇宙など多岐にわたっており、パナソニックやLGのほか多くの中国国内ハイテク企業、バッテリーメーカーと提携関係を持つ。  22年1〜6月における売上構成は、ニッケルプレートおよびニッケル箔が82.74%、ニッケル構造部品が12.35%、非ニッケル製構造部品が4.76%。中国有色金属加工工業協会のデータによれば、19〜21年における同社のニッケルプレート製品中国市場シェアは53〜55%となっている。  21年12月期の売上高は9億5万元(前期比57.91%増)、純利益は8433万元(同49.13%増)。22年1〜9月期の予測売上高は7億760万〜7億9200万元(前年同期比10.00〜23.00%増)、純利益は5439万〜6208万元(同6.70%減〜6.50%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
北京証券取引所では10月31日、江蘇遠航精密合金科技(833914/北京)が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2500万株を発行予定で、公募価格は16.2元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-10-27 20:45