自動車・工業用の精密モーター製造の徳昌電機HD、22年4〜9月期は増収も為替変動や各種コスト増で大幅な減益

 自動車用、工業用の精密モーターなどを手掛ける徳昌電機HD<ジョンソン・エレクトリックHD>(00179/香港)が11月9日、23年3月期の第2四半期決算を発表した。前年同時期に比べて売上高が増える一方で、純利益は約40%減少した。  23年3月期半期(22年4〜9月)の売上高は17億6900万米ドルで、前年同時期の16億7410万ドルから5.72%増加した。株主に帰属する純利益は5590万ドルで、前年同時期の9320万ドルから40.02%の減少となった。売上総利益率は20.0%で、前年同時期の21.3%から1.3ポイント低下した。  事業別の売上高は、自動車用製品が14億7220万ドルと前年同時期に比べて16.04%増加した一方、工業用製品は3億8400万ドルで5.25%減少した。自動車用製品では特に北米向けが前年同期比23%増の4億8700万ドルと好調で、中国本土を中心とするアジア向けも同17%増の5億6730万ドルと大きく増加した。工業用製品では欧州向けが同6%、北米向けが同15%増加した一方で、アジア向けが中国国内の新型コロナ感染拡大の影響を受けて同31%減の1億510万ドルと振るわなかった。  売上が増加した一方で純利益が大きく減少した要因について同社は、米ドルが他の主要通貨に比べて異常なまでに強くなったこと、原材料コストや各種運営コストが上昇したためとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
自動車用、工業用の精密モーターなどを手掛ける徳昌電機HD<ジョンソン・エレクトリックHD>(00179/香港)が11月9日、23年3月期の第2四半期決算を発表した。前年同時期に比べて売上高が増える一方で、純利益は約40%減少した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-11-09 23:45