【香港IPO】腫瘍治療薬開発の3Dメディシンズ、初値は公開価格を約16%上回る29ドル

腫瘍治療薬の開発、販売を手掛ける3Dメディシンズ(01244/香港)が12月15日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格24.98香港ドルに対し、初値は16.09%高い29.00ドルだった。終値は同25.90%高の31.45ドルだった。
同社は2014年設立のバイオ医薬企業で、がん患者、特に長期治療を必要とする患者向けに腫瘍治療薬の研究開発を手掛けている。主力製品は21年11月に認可を受けて同12月に発売した皮下注射剤エンバフォリマブ(ブランド名「恩維達」)で、このほか11種類の新薬候補薬物、7種類の臨床研究段階新薬候補薬物を持っている。
21年12月期の売上高は6026万人民元(前期は売上なし)、純損益は14億6182万元の赤字(前期比2.3倍)。22年1〜5月期の売上高は1億6106万元(前年同時期は売上なし)、純損益は2億9341万元の赤字(前年同期比63.50%の赤字減)。21年12月期および22年1〜5月期の売上はすべてエンバフォリマブによるもの。
新規上場に伴い調達予定の約2億4500万香港ドル(約43億円)は、約55%をエンバフォリマブの適応症拡大に向けた臨床研究に、約25%を新薬候補薬物の臨床研究推進に、約10%を江蘇省徐州市の生産拠点建設に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
腫瘍治療薬の開発、販売を手掛ける3Dメディシンズ(01244/香港)が12月15日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格24.98香港ドルに対し、初値は16.09%高い29.00ドルだった。終値は同25.90%高の31.45ドルだった。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,ipo,01244,hk
2022-12-15 21:30