【北京IPO】遼寧春光製薬装備と浙江豊安歯輪が新規上場、いずれも公募割れに

 北京証券取引所では12月16日、遼寧春光製薬装備(838810/北京)と浙江豊安歯輪(870508/北京)の2社が新規上場した。いずれも初値が公開価格を下回る公募割れとなった。  遼寧春光製薬装備の初値は、公開価格10.00元を7.20%下回る9.28元だった。終値は同5.00%安の9.50元だった。  同社は2011年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。軟包装用スマート包装設備の研究開発、生産、販売を主業務としており、食品および薬品の液体充填設備、スティック状袋包装設備、アルミ・プラスチック包装設備、全自動パッキング設備などが主な製品。中国包装連合会によれば、同社の低温ヨーグルト液体充填設備は21年の中国国内市場シェア第1位となっており、常温ヨーグルト液体充填設備市場でも業界上位のシェアを確保している。  21年12月期の売上高は1億7854万元(前期比74.04%増)、純利益は3495万元(同12.71倍)。22年1〜9月期の売上高は1億5511万元(前年同期比43.69%増)、純利益は3277万元(同87.01%増)。  新規上場に伴い調達予定の1億6000万元(約31億円)は、約94%の1億5000万元をスマート・自動化設備生産拠点建設プロジェクトに用いる。  浙江豊安歯輪の初値は、公開価格10.00元を10.00%下回る9.00元だった。終値は同11.30%安の8.87元だった。  同社は1999年設立の民営企業で、2016年に株式会社化した。各種農業用機械ギアの研究開発、生産、販売を主業務としており、主要製品は収穫機、トラクター、耕運機のギアなど。自走式クローラー麦・稲収穫機用車輪において国内市場で大きなシェアを持ち、業界をリードする地位を築いている。「国家ハイテク企業」の称号を獲得しているほか、関連国家規格の制定にも参加している。  21年12月期の売上高は1億6699万元(前期比27.22%増)、純利益は4647万元(同11.85%増)。22年1〜9月期の売上高は1億2205万元(前年同期比6.26%減)、純利益は3206万元だった。  新規上場に伴い調達予定の1億5275万元(約30億円)は、約80%の1億2275万元を年産200万点のギア生産ライン拡張プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
北京証券取引所では12月16日、遼寧春光製薬装備(838810/北京)と浙江豊安歯輪(870508/北京)の2社が新規上場した。いずれも初値が公開価格を下回る公募割れとなった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-12-16 18:45