【北京IPO】20日は自動車用ゴムチューブの青島三祥科技など2社が公募開始予定

北京証券取引所では12月20日、青島三祥科技(831195/北京)、蘇州太湖雪絲綢(838262/北京)の2社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
青島三祥科技は1423万株を発行予定で、公募価格は11元。03年設立の民営企業で、11年に株式会社化した。自動車用ゴムチューブやそのユニット品の研究開発、生産、販売を主業務としており、完成車メーカーやその部品サプライヤー、アフターサービスの部品サプライヤーなどに製品を提供している。主な製品は制動系ソフトチューブ、動力・ステアリング系ソフトチューブ、自動車エアコン系ソフトチューブ、給油チューブなどで、北米、欧州、アジアなどの多くの国に販売を展開している。米GM、上汽GM、吉利汽車、長安汽車、BYD、東風日産などの顧客と長期的に安定した提携関係を築いてきた。
22年1〜6月期の売上構成は、制動系ゴムチューブユニットが65.99%、動力・ステアリング系ゴムチューブユニットが17.22%、ゴムチューブが14.42%となっている。世界の自動車用ゴムチューブ市場において、同社を含む中国企業はミドル〜ローエンド向けの製品で一定の競争力を持つ一方で、ハイエンド、高級自動車ゴムチューブ分野は日本、ドイツ、韓国、フランスといった国の企業がシェアの大半を確保している。同社は新規上場で調達する資金で研究開発力や生産力を高め、ハイエンド分野でのシェア拡大を目指す。
21年12月期の売上高は6億1242万元(前期比8.3%増)、純利益は8177万元(同79.88%増)。22年1〜9月期の売上高は5億1841万元(前年同月比19.79%増)、純利益は5376万元(同7.55%減)。
蘇州太湖雪絲綢は800万株を発行予定で、公募価格は15元。06年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。「太湖雪」のブランドを柱として、シルク関連製品の設計、開発、生産加工、販売を主業務としている。主にシルクの布団、寝具、装飾品、服飾品を手掛けており、「太湖雪」は中国十大シルクブランドに認定されている。オンライン、オフラインを組み合わせた販売チャネル体制を構築しており、天猫、京東、唯品会、アマゾンなどのECプラットフォームを通じて宣伝、販売に取り組んでいる。
22年1〜6月期の売上構成は、シルク布団が31.71%、寝具セットが31.71%、シルク装飾品が7.86%、シルク服飾品などが3.62%。中国紡績品商業協会などによれば、18〜20年における中国のシルク布団製品市場シェアは3位となっている。
21年12月期の売上高は3億7294万元(前期比20.04%増)、純利益は3616万元(同44.95%増)。22年1〜9月期の売上高は2億1917万元(前期比11.74%減)、純利益は2136万元(同8.19%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
北京証券取引所では12月20日、青島三祥科技(831195/北京)、蘇州太湖雪絲綢(838262/北京)の2社が新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-12-19 19:45