中国の都市ガス大手・中国燃気ＨＤ、２３年３月期中間決算は約１０％の増収もコスト増で減益に

　中国の都市ガス大手、中国燃気ＨＤ＜チャイナガス＞（００３８４／香港）が１２月１９日、２０２３年３月期の中間決算を発表した。売上高が前年同期比約１０％増えた一方で、純利益は約１７％減少した。 　２２年４〜９月期の売上高は４２９億７６４８万香港ドルで、前年同時期の３８９億４７３８万ドルから１０．３４％増加した。売上の内訳は天然ガス販売が２４６億７５６５万ドル（前年同期比２４．６３％増）、ガス接続・エンジニアリング設計および施工が３９億７５６２万ドル（同５．７４％減）、ＬＰガス販売が１１７億７６２９万ドル（同４．３７％増）、付加価値サービスが２５億４８９０万ドル。 　中国政府が進める環境保護、低炭素化政策による新たな需要の高まりが経済の疲弊、新型コロナによる生産活動への影響、天然ガス価格の高騰といったネガティブな要素を上回り、天然ガスの販売量が前年同時期より７．４％増加。天然ガスの売上高の大幅な増加につながった。 　一方で、当期の純利益は３８億５１３０万ドルと、前年同時期の４６億２６８８万ドルから１６．７６％減少した。天然ガスの調達コスト増加により売上総利益率が１６．２％と前年同時期の２０．６％から４．４ポイント低下して利益を圧縮する形となった。 （編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）