工作機械大手の力勁科技、２３年３月期中期決算は中国の新エネ車産業発展に伴う需要増で増収に

　工作機械大手の力勁科技（００５５８／香港）が１２月１９日、２０２３年３月期の中間決算を発表した。前年同期比で売上高が約３％増えた一方で、純利益は約１６％の減少となった。 　２２年４〜９月期の売上高は２８億６０２３万香港ドルで前年同時期の２７億７３５１万ドルから３．１３％増加した。事業別ではダイカストマシンが２０億９４６６万ドル（前年同期比９．５２％増）、射出成形機が６億５９５１万ドル（同１６．０３％減）、ＣＮＣ加工センターが１億６３４１万ドル（同６６．０４％増）となっている。 　また、中国市場の売上高が２３億９５４８万ドルで同７．５％増となった一方、海外市場の売上高は４億６４７５万ドルで同１４．６％減少した。中国市場における売上増は、新エネルギー自動車市場の拡大に伴ってダイカストマシンの需要が大きく伸びたことによるもの。 　一方、売上総利益率は２７．５％で前年同時期より１．５ポイント減少。原材料価格の高騰と、射出成形機の需要減に伴う生産能力の余剰発生が原因。また、人件費の上昇に伴って販売コストも増加した。当期の純利益は２億７１１９万ドルで、前年同時期の３億２３８４万ドルから１６．２５％減少。売上総利益率の低下に加え、２２００ドルの為替差損を計上したことなどが影響した。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）