ＬＮＧ販売・輸送の中国天然気集団、２３年３月期中間決算は約５７％の大幅な減収に

　液化天然ガス（ＬＮＧ）の販売、輸送を手掛ける中国天然気集団（００９３１／香港）が１２月２１日、２０２３年３月期の中間決算を発表した。前年同期比で約５７％の減収となる一方で、赤字額が約１８％減少した。 　２２年４〜９月期の売上高は１億２８６０万香港ドルで、前年同時期の２億９９０３８ドルから５６．９９％減少した。ＬＮＧ販売事業の売上が８７２８万ドルで前年同期比６２．９７％減、ＬＮＧ物流サービス事業も３９８６万ドルで同３５．１３％減と２大事業の売上がいずれも大きく減少した。ＬＮＧ販売の減少は、ＬＮＧ価格の高止まり持続、地域性の新型コロナ感染が繰り返し発生したことで大口の調達注文が大幅に減少したことが響いた。 　当期の純損益は８０６０万ドルの赤字で、９７９９万ドルの赤字だった前年同時期から赤字額が１７．７５％縮小した。販売量の減少に伴う在庫コスト減少、不採算事業ユニットの再編、ＬＮＧ輸送ドライバーの報酬体系見直し、コスト管理の徹底といった措置により販売コストが前年同期比６９．３４％減となり、コストの減少額が売上高の減少額を上回ったことなどにより、赤字がやや圧縮された。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）