【香港IPO】医薬・健康・保険サービスの思派健康科技、初値は公開価格を27.42%上回る23.7香港ドル

 腫瘍などの特殊疾患薬薬局などを手掛ける思派健康科技(00314/香港)が12月23日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格18.60香港ドルに対し、初値は27.42%高い23.70ドルだった。終値は同34.41%高の25.00ドルだった。  同社は2014年設立。腫瘍やその他重大疾患を治療する特殊疾患薬に特化した薬局の経営、腫瘍薬物の研究開発を主とする治験施設支援機関(SMO)事業、医療機関や医師、保険会社との連携による健康保険関連サービスを主業務としている。  薬局経営事業では22年6月30日現在でチベット自治区と青海省を除く中国全土で103軒の特殊疾患薬処方薬局を運営。SMO事業では省級腫瘍専門病院、国家級がん治療センター、大手製薬会社などを対象に22年6月30日現在で累計99件のプロジェクトを完成、936件のプロジェクトを進行中である。健康保険サービスでは中国の150都市あまりにある1200の大型病院、5万5000人の医師、500か所の検診機関を網羅するネットワークを持ち、約2400万人の個人会員や876件の法人顧客に対し良質な健康管理サービス、健康保険プランニングサービスを提供している。  21年12月期の売上高は34億7393万人民元(前期比28.68%増)、純損益は37億4850万元の赤字(同3.60倍の赤字増)、22年1〜6月期の売上高は18億8765万元(前年同期比21.78%増)、純損益は3億4598万元の赤字(同86.25%の赤字減)。  新規上場に伴い調達予定の1億2040万香港ドル(約21億円)は、約35%を特殊疾患薬薬局事業の拡張、約28%をSMO事業の拡張、約24%を健康保険サービス事業の拡張に、約13%を技術開発および技術インフラ改善に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
腫瘍などの特殊疾患薬薬局などを手掛ける思派健康科技(00314/香港)が12月23日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格18.60香港ドルに対し、初値は27.42%高い23.70ドルだった。終値は同34.41%高の25.00ドルだった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-12-23 23:15