蔚来集団、新型コロナの影響で10〜12月期の納車予測を15%前後下方修正

中国の新興EVメーカー蔚来集団(09866/香港)は12月27日、今年10〜12月期の納車台数が当初の予測より10〜18%ほど下回る見通しであることを明らかにした。
同社は、12月に入って新型コロナのオミクロン株による感染が中国の主要都市で急激に拡大したことでサプライチェーンが乱れ、自動車の生産、納車が影響を受けたと紹介。運営継続に向けて努力したものの、納車と自動車登録のセクションで生じた影響を取り戻すことができなかったとし、当初の予測で4万3000〜4万8000台としていた10〜12月期の納車台数を、3万8500〜3万9500台に下方修正した。それでも7〜9月期の納車台数3万1607台を約20%上回る見込みだ。
また、同社は24日に安徽省合肥市でイベントを開催し、スマートEVのフラッグシップクーペSUVの新車種「EC7」と、2018年に発売したフルサイズフラッグシップSUV「ES8」のフルモデルチェンジ版を発表した。いずれも同社の最新技術プラットフォームである「NIOテクノロジー2.0」をベースとしており、同社は「デザイン、性能、快適性、スマート、安全、持続可能性の方面で、ユーザーに想像を超える乗り心地をもたらす」としている。EC7の最低価格は48万8000元で23年5月に、新しいES8の最低価格は52万8000元で同6月にそれぞれ納車開始予定となっている。
イベントではさらに、第3世代のバッテリー交換ステーションや500キロワット超急速充電システムも発表。第3世代バッテリー交換ステーションは自動でピットイン、交換を実施し、1日あたりの交換能力は第2世代から30%向上して408回となった。500キロワット超急速充電システムは、100キロワット時のバッテリーパックを最短わずか20分で10%から80%まで充電可能だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国の新興EVメーカー蔚来集団(09866/香港)は12月27日、今年10〜12月期の納車台数が当初の予測より10〜18%ほど下回る見通しであることを明らかにした。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-12-27 22:45