【深センIPO】負極材料など炭素製品メーカーの石家荘尚太科技、初値は公開価格を20%上回る40.66元

 リチウムイオン電池負極材料などを製造する石家荘尚太科技(001301/深セン)が12月28日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格33.88元に対し、初値は20.01%上回る40.66元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.01%高の48.79元だった。  同社は08年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。人工黒鉛を主とするリチウムイオン電池負極材料および人工ダイヤモンド原料石炭などの炭素製品の研究開発、生産、加工、販売を主業務としている。売上高の8割超を占めるリチウムイオン電池負極材料は寧徳時代をはじめとするリチウムイオン電池メーカーに広く利用されており、国外の顧客開拓も積極的に進めている。  中国における負極材料市場シェア(販売量ベース)は19年が4.23%、20年が5.19%、21年が9.00%とシェアを高めつつあり、21年のシェアは業界第5位となっている。新たな顧客、マーケットの開拓を続け、さらなる市場シェアの向上を目指す。  21年12月期の売上高は23億3607万元(前期比3.43倍)、純利益は5434万元(同3.56倍)。22年1〜9月期の売上高は35億3620万元(前年同期比2.49倍)、純利益は10億4645万元(同3.09倍)。  新規上場に伴い調達予定の20億6363万元(約396億元)は、約52%の10億6363万元を年産約7万トンの人工黒鉛負極材料生産拠点建設プロっジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
リチウムイオン電池負極材料などを製造する石家荘尚太科技(001301/深セン)が12月28日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格33.88元に対し、初値は20.01%上回る40.66元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.01%高の48.79元だった。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-12-28 20:00