蒙古能源、23年3月期中間決算はモンゴルの石炭生産回復で売上高倍増もコスト増などで赤字転落

石炭の生産、加工、販売を手掛ける蒙古能源(00276/香港)が12月28日、2023年3月期の中間決算報告書を発表した。前年同期比で売上高がほぼ倍増した一方で、赤字に転落した。
22年4〜9月期売上高は18億6624万香港ドルで、前年同時期の9億41003万ドルから98.32%増加した。前年同時期は新型コロナ感染拡大の影響により石炭を生産するモンゴルと輸出先である中国との国境が頻繁に閉鎖したため95万4600トンに留まっていた原炭の生産量が、当期は約倍増の189万4300トンとなり、販売量も前年同時期の67万4000万トンから96万8800トンに増えた。
一方、販売コストは約10億7400万ドルで前年同時期の2.10倍となり売上高の増加幅を上回る結果に。特に燃料および輸送コストを中心とする生産コストの上昇のほか、モンゴル政府による特許権利用料の増加が影響した。このため、売上総利益率も前年同時期の45.7%から42.5%と3.2ポイント減少した。
当期の純損益は7億4594万ドルの赤字で、4832万ドルの黒字だった前年同時期から赤字に転落した。販売コストの増加に加えて、普通株式に転換可能な社債のデリバティブ部分の公正価値変動による損失が4億1861万ドル、有形固定資産の減損損失が4億9369万ドルと大きな損失を計上したことによる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
石炭の生産、加工、販売を手掛ける蒙古能源(00276/香港)が12月28日、2023年3月期の中間決算報告書を発表した。前年同期比で売上高がほぼ倍増した一方で、赤字に転落した。(イメージ写真提供:123RF)
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2022-12-28 23:15