【北京IPO】30日は蘇州太湖雪絲綢と昆山佳合紙製品科技が上場、いずれも公募割れに

 北京証券取引所では12月30日、蘇州太湖雪絲綢(838262/北京)と昆山佳合紙製品科技(872392/北京)が新規上場した。いずれも初値が公開価格を下回る公募割れとなった。  蘇州太湖雪絲綢の初値は、公開価格15.00元を11.33%下回る13.30元だった。終値は同6.67%安の14.00元だった。  同社は2006年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。「太湖雪」のブランドを柱として、布団や寝具をはじめとするシルク関連製品の設計、開発、生産加工、販売を主業務としている。「太湖雪」は中国十大シルクブランドに認定されており、オンライン、オフラインを組み合わせた販売チャネルを展開している。中国紡績品商業協会などによれば、18〜20年における中国のシルク布団製品市場シェアは3位となっている。  21年12月期の売上高は3億7294万元(前期比20.04%増)、純利益は3616万元(同44.95%増)。22年1〜9月期の売上高は2億1917万元(前期比11.74%減)、純利益は2136万元(同8.19%減)。  新規上場に伴い調達予定の1億5060万元(約29億円)は、約60%の9058万元を販売チャネル構築・ブランド強化プロジェクトに、約20%の3002万元を研究開発・検査測定センター建設プロジェクトに、約20%の3000万元を情報化改良プロジェクトに用いる。  昆山佳合紙製品科技の初値は公開価格8.00元を10%下回る7.20元だった。終値は同2.50%安の7.80元だった。  同社は01年設立の民営企業で、17年に株式会社化した。ダンボール箱を主とする紙製の包装およびディスプレイボックスなど展示製品の研究開発、設計、生産、販売を主業務としている。包装のデザイン、新製品の開発、包装プランの最適化、包装技術設定、包装の印刷生産、製品の配送と包装や展示製品に関するワンストップサービスを提供しており、ウォールマート、ホーム・デポ、ロウズ、ベスト・バイといった中国内外の著名ブランドと安定的な提携関係を築いている。   21年12月期の売上高は3億9010万元(前期比1.75%増)、純利益は3648万元(同17.41%減)。22年1〜9月期の売上高は2億4031万元(前年同期比18.07%減)、純利益は2038万元(同28.23%減)。  新規上場に伴い調達予定の1億1656万元(約22億円)は、約86%の1億元を安徽省広徳市にある子会社の紙製品オフセット印刷・フレキソ印刷プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
北京証券取引所では12月30日、蘇州太湖雪絲綢(838262/北京)と昆山佳合紙製品科技(872392/北京)が新規上場した。いずれも初値が公開価格を下回る公募割れとなった。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-01-01 13:00