問題山積みのメタンハイドレート開発・・・日本「進めざるを得ず」=中国報道

米誌フォーリン・ポリシーは27日、日本は深海の奥深くに眠るメタンハイドレートの商業化が必須の状況にあると指摘、「日本のエネルギー革命は必ずしも米国に頼る必要はない」と報じた。環球網が、同報道を引用し28日付で伝えた。
記事は、「資源の欠乏にあえぐ日本はメタンハイドレートの商業化開発を進めざるを得ず、それこそ日本がメタンハイドレートの採掘を行っている理由だ」と分析。福島第一原子力発電所事故と燃料の輸入価格の高騰を受け、日本はエネルギー不足を解決するための計画にメタンハイドレートを組み込もうとしていると指摘した。
メタンハイドレートをめぐっては中国や韓国、インドも採掘を進める方針を示しており、記事は「メタンハイドレートが各国経済を発展させることは疑いようがないものの、同時に各国間の海域をめぐる緊張をもたらす可能性がある」と論じた。
さらに記事は、日本は液化天然ガスの輸入大国だが、「たとえ小規模でもメタンハイドレートの商業化開発に成功すれば、液化天然ガス産業は大きな打撃を受けることになる」とも指摘した。
「豊富な資源は地域の衝突を激化させるだけ」との分析の一方で、大量のメタンハイドレートがあれば、国同士が石油をめぐって争う必要がなくなり、地域の緊張の緩和につながる可能性があるとの予測も紹介した。
記事は、理論上メタンハイドレートの埋蔵量は在来型ガスよりも多いと考えられているが、商業化の課題として、深海の海底下からいかに経済的に採掘するかという点を挙げた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
米誌フォーリン・ポリシーは27日、日本は深海の奥深くに眠るメタンハイドレートの商業化が必須の状況にあると指摘、「日本のエネルギー革命は必ずしも米国に頼る必要はない」と報じた。環球網が、同報道を引用し28日付で伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
japan,economic,asia,resource
2014-04-29 23:15