太平洋航運、ドライバルク船6隻を1億2000万米ドルで新たに調達

ドライバルク船を中心とした開運事業を手掛ける太平洋航運(02343/香港)が1月13日、ドライバルク船6隻を約1億2000万米ドルで購入したことを明らかにした。
同社は子会社を通じてデンマークのドライバルク船社ウルトラバルクおよびその子会社と中古のウルトラサイズドライバルク船4隻、中古のハンディマックスサイズドライバルク船1隻、中古のハンディサイズドライバルク船1隻の計6隻を購入した。総購入代金は1億2465万ドルで、今年2〜7月の間に納品される見込み。
4隻のウルトラサイズドライバルク船はそれぞれ積載量が6万1000トン程度で、購入価格は1隻あたり2000万〜2430万ドルだった。ハンディマックスサイズドライバルク船1隻は積載量5万8032トンで購入価格1750万ドル、ハンディサイズドライバルク船は積載量3万7918トンで購入価格は2060万ドルだった。
このほか、昨年9月にも同社の付属会社が中古のウルトラマックスサイズバルク船(積載重量6万1412トン)を2250万ドルで購入する契約を結び、同12月に納品が完了している。
新たなドライバルク船の調達について同社は、大型で良質、省エネ性が高く現代的な中古貨物船の購入計画に沿ったものとしている。昨年は船齢が比較的高いハンディサイズドライバルク船8隻を売却しており、同社が保有するドライバルク船の輸送能力強化とともに若返りを図る狙いもあった。
同社は香港に本社を置き、世界の14地域に拠点を持つ。1月13日現在で約260隻のドライバルク船を所有しており、そのうち116隻は自社所有、残りはリースとなっている。21年12月期の売上高は29億7250万米ドル(前期比2.02倍)、純利益は8億4480万ドル(前期は2億820万ドルの赤字)。22年1〜6月期の売上高は17億2280万米ドル(前年同期比50.86%増)、純利益は4億6510万ドル(同2.91倍)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
ドライバルク船を中心とした開運事業を手掛ける太平洋航運(02343/香港)が1月13日、ドライバルク船6隻を約1億2000万米ドルで購入したことを明らかにした。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-01-15 19:45