ネットワークバリューコンポネンツは調整の最終局面、反発のタイミング接近

  ネットワーク関連製品のネットワークバリューコンポネンツ <3394> (東マ)の株価は、モミ合い展開から下放れて水準を切り下げたが、売られ過ぎ感も強めている。調整のほぼ最終局面で反発のタイミングが接近しているようだ。   情報通信ネットワーク関連製品の輸入販売・運用・保守事業(ネットワークソリューション事業およびネットワークサービス事業)を展開している。クラウド関連、モバイル関連、セキュリティ関連、サービス関連などを重点分野として海外の先端技術を開拓し、国内を代表するIT先進企業へ最適なソリューションとして提供している。ライセンス収入や保守・運用などの売上構成比が高く、ストック型の収益構造であることも特徴だ。   13年8月には米ニクサン社のネットワーク監視ソリューション製品に関する販売代理店契約、13年10月にはカナダのノビフロー社が開発したオープンフロー関連製品の国内独占販売代理店契約、14年1月にはモバイル用作業報告書自動作成アプリを提供するG-Smart社(東京都台東区)と販売代理店契約を締結した。アライアンス戦略では13年5月に新日鉄住金ソリューションズ <2327> と資本・業務提携した。   なお、ネット上で公開されている情報暗号化ソフト「OpenSSL(オープン・エス・エス・エル)」の脆弱性が顕在化したことに関して、4月25日に当社および米ニクサン社の日本法人は、同社製品NetDetectorによるOpenSSLの「Heartbleed」脆弱性に対する有効なセキュリティ対策を発表している。   今期(14年12月期)の連結業績見通し(2月13日公表)は、売上高が前期比7.2%増の26億79百万円、営業利益が同54.1%減の26百万円、経常利益が同54.7%減の16百万円、純利益が66百万円(前期は1億02百万円の赤字)としている。   先端的ネットワーク関連商品の投入、パートナーとの協業推進などでプロジェクト単位での受注拡大を図るとしている。純利益については、前期に計上した取引先への貸付金に係る貸倒引当繰入額、子会社イノコスの株式評価損、投資有価証券評価損の一巡に加えて、株式売却益の計上も寄与するようだ。   株価の動き(14年1月1日付で株式100分割)を見ると、全般地合い悪化の影響も受けて水準を切り下げた。2月以降は概ね1200円近辺でのモミ合い展開だったが、足元で下放れの形となって4月28日には992円まで下押す場面があった。ただし売られ過ぎ感も強めている。調整のほぼ最終局面だろう。   4月28日の終値997円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS70円54銭で算出)は14倍近辺、前期実績PBR(前期実績連結BPS219円91銭で算出)は4.5倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形だが、日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が13%程度まで拡大して売られ過ぎ感を強めている。調整のほぼ最終局面で反発のタイミングが接近しているようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ネットワーク関連製品のネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)の株価は、モミ合い展開から下放れて水準を切り下げたが、売られ過ぎ感も強めている。
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2014-04-30 08:00