中国製紙最大手の玖竜紙業、23年6月期中間決算が赤字転落の見込み

 製紙業中国最大手の玖竜紙業(02689/香港)が2月3日、2023年6月期の中間業績予告を発表し、赤字に転落する見込みであることを明らかにした。  業績予告によれば、22年7〜12月期の会社株主に帰属する純損益は12億5000万〜14億5000万人民元の赤字で、前年同時期の27億7472万元の黒字から赤字に転落する見込み。  業績が大幅に悪化した主な要因について同社は、新型コロナの感染拡大による中国国内への影響、ロシアのウクライナ侵攻に伴う世界的なインフレ進行、製品売価が大幅に下落する一方で原材料コストが下がらず、販売量が増えなかったことにより当期の売上総利益率が大きく低下したと説明している。  同社は1995年設立で、06年に香港メインボードに上場した。広東省東莞市に本社を構える世界第2、中国最大の製紙企業で、東莞、重慶市、天津市など中国各地のほか東南アジア、米国などに製造拠点を持ち、生産能力は年間約1800万トンにのぼる。ボール紙やクラフト紙を中心に、OA用紙や絶縁紙なども製造している。  2021年7〜12月期の売上高は344億7133万元(前年同期比11.61%増)、会社株主に帰属する純利益は27億7472万元(同30.67%減)。22年6月期通期の売上高は645億3810万元(前期比4.81%増)、会社株主に帰属する純利益は32億7536万元(同53.88%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
製紙業中国最大手の玖竜紙業(02689/香港)が2月3日、2023年6月期の中間業績予告を発表し、赤字に転落する見込みであることを明らかにした。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-02-04 22:45