【上海IPO】自動車金属部品・鉱業用コンクリ輸送設備の煙台亜通精工機械が8日に公募開始、3000万株発行予定

上海証券取引所のメインボードへの上場を目指す、煙台亜通精工機械(603190/上海)が2月8日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3000万株を発行予定で、公募価格は29.09元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。
同社は2002年設立の民営企業で、19年に株式会社化した。商用・乗用自動車のプレス・溶接部品および鉱業用補助輸送設備の研究開発生産、販売、サービスを主業務としている。商用自動車では中国重型汽車集団、北汽福田、浙江吉利など、乗用自動車は上汽GM、上海汽車などを顧客に持つ。鉱業用輸送設備では、コンクリートミキサー車、コンクリート吹付車、パレット式運搬車などが主製品で、国家能源投資集団などの大手金属鉱業企業を顧客に持つ22年1〜6月期の売上比率は、自動車部品が67.19%、鉱業用補助輸送設備が32.81%となっている。
中国の自動車部品市場規模は20年に4兆6100億元にのぼる一方で、中国国内の自動車部品企業は約1万3700社と多く、大型企業が少ないためシェアは分散している。同年における同社の売上ベースによる自動車部品市場シェアは0.02%である。鉱業用補助輸送設備の市場シェアに関するデータはないが、この分野における同社の21年の売上高は約2億元で、業界内の大型国有企業に比べると売上は初歩的段階にある。中国国内で初めて坑内専用の防爆コンクリートミキサー車、コンクリート吹付車開発するなどの強みを持っており、上場による資金調達でさらなる競争力の拡大、市場シェアの獲得を目指す。
21年12月期の売上高は14億9386万元(前期比13.62%増)、親会社株主に帰属する純利益は1億6206万元(同15.72%減)。22年1〜9月期の売上高は9億7249万元(前年同期比14.07%減)、親会社株主に帰属する純利益は1億1307万元(同17.97%減)。22年12月期の業績予測は売上高が13億〜14億元(前期比6.28〜12.98%減)、親会社株主に帰属する純利益は1億4200万〜1億5200万元(同6.21〜12.38%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所のメインボードへの上場を目指す、煙台亜通精工機械(603190/上海)が2月8日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。3000万株を発行予定で、公募価格は29.09元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-02-07 19:30