コンテナ海運の東方海外国際、２２年１２月期通期は積載貨物量減少も売上は増加

　香港の海運事業者、東方海外国際＜オリエント・オーバーシーズ、ＯＯＣＬ＞（００３１６／香港）が２月１０日、２０２２年１２月期通期の業績速報を発表した。売上高が前期比で増加する一方で、総積載貨物量は減少した。 　２２年１０〜１２月期の売上高は３１億８２００万米ドルで、前年同期比３４．８％の減少となったが、１２月期通期の売上高は１８６億７１８２万ドルで、前期比１９．１％の増加となった。通期の航路別売上は、太平洋航路が６８億７２８９万ドル（前期比２３．６％増）、アジア・欧州航路が５０億７４９万ドル（同７．２％増）、大西洋航路が１４億２３８７万ドル（同４４．２％増）、アジア域内・オセアニア〜アジア路線が５３億６７５６万ドル（同２０．３％増）だった。 　一方で、コンテナ積載量は２２年１０〜１２月期が１７４万６３５０ＴＥＵ（前年同期比５．６％減）で、１２月期通期は７１２万９３５８ＴＥＵ（同６．０％減）だった。通期の航路別積載量は太平洋航路が１７７万２７３７ＴＥＵ（同１４．５％減）、アジア・欧州航路が１５７万６８０１ＴＥＵ（同４．０％減）、大西洋航路が４４万９９７９ＴＥＵ（同５．９％減）、アジア域内・オセアニア〜アジア路線が３３２万９８４１ＴＥＵ（同１．９％減）で、特に太平洋航路の減少が目立った。 　２１年１２月期の売上高は１５６億８１００万ドル（前期比２．０５倍）、純利益は７１億２８４０万ドル（同７．８９倍）。２２年１〜６月期の売上高は１１０億６１１３万ドル（前年同期比５８．３０％増）、純利益は５６億６４１１万ドル（同２．０１倍）。（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）