バイオ薬受託開発大手の薬明生物技術、２２年１２月期は大幅な増収増益の見込み

　バイオ薬品の受託開発企業、薬明生物技術（０２２６９／香港）が２０２２年１２月期通期の業績予告を発表し、前期に比べて大幅な増益となる見込みを示した。 　業績予告によれば、２２年１２月期通期の売上高が前期比で約４８．４％増、会社株主に帰属する純利益も同約３０％増加する見込み。増収増益の主な要因について同社は、「商業化生産元年」と位置づけた２１年の発展の勢いを持続できたこと、独自のＣＲＤＭＯ（共同研究、開発、生産）事業モデル、業界をリードする技術プラットフォーム、業界最高レベルのプロジェクト納期により、特に非新型コロナ分野で売上が顕著に増加したことを挙げた。 　また、ワンストップ式総合製剤サービスなどバイオ業界向けに提供するサービスの範囲を拡大したこと、既存および新規の生産能力の十分な活用、世界で新型コロナの感染拡大が繰り返し発生する中で経営効率の改善が奏功したことなども業績好調の要因としている。 　２１年１２月期の売上高は１０２億９０１０万人民元（前期比８３．３５％増）、会社株主に帰属する純利益は３３億８８５０万元（同２．０１倍）。２２年１〜６月期の売上高は７２億６４０万元（前年同期比６３．５３％増）、会社株主に帰属する純利益は２５億３５００万元（同３７．６２％増）。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）