【北京IPO】食品添加物の江蘇潤普食品科技が17日に公募開始、2000万株発行予定

 北京証券取引所への上場を目指す、江蘇潤普食品科技(836422/北京)が2月17日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2000万株を発行予定で、公募価格は8.5元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。  同社は2004年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。食品添加物の研究開発、生産、販売を主業務としている。主力製品は防腐剤のソルビン酸カリウムとプロピオン酸カルシウムで、中国国内における主要メーカーの一つとなっている。このほか、リン酸水素二カリウム、クエン酸カリウムなども生産するほか、リン酸塩製品などの販売を行っている。22年1〜6月期の売上構成はソルビン酸カリウムが26.31%、プロピオン酸カルシウムが24.09%、他社製品販売事業が33.34%だ。  良好な品質と安定した供給能力により、BASF中国、イーストマン・ケミカル、カーギル、DSM、イ(さんずい+維)坊英軒実業など国内外の化学品、食品メーカーと良好な業務提携関係を築いてきた。売上の約7割は海外向け、約3割が中国国内向けとなっている。  同社は従来よりもエネルギーロスの少ないプロピオン酸カルシウムの生産ラインを開発するなど高い技術力を持つこと、国内外の著名メーカーを多く顧客に持つ上、高い顧客定着度を持つこと、材料の調達から完成に至るまでの厳しい品質管理体制を構築していることなどを強みとする。より質が高く安全な食品添加剤のニーズが高まり、業界内における企業の淘汰が進む中で、上場による資金調達で生産、管理体制を一層強化するとともに研究開発に力を注ぎ、業界内におけるさらなる成長、地位向上を目指す。  22年12月期の売上高は6億4785万元(前期比21.45%増)、純利益は7357万元(同70.32%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
北京証券取引所への上場を目指す、江蘇潤普食品科技(836422/北京)が2月17日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2000万株を発行予定で、公募価格は8.5元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,ipo,836422,bj
2023-02-15 14:30