【上海IPO】光安定剤大手の宿遷聯盛科技が17日に公募開始、4190万株発行予定

 上海証券取引所のメインボードへの上場を目指す、宿遷聯盛科技(603065/上海)が2月17日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。4190万株を発行予定で、公募終了後速やかに上場する見込みだ。  同社は2011年設立の民営企業で、18年に株式会社化した。江蘇省宿遷市に本社を構え、高分子材料の劣化防止助剤およびその中間体の研究開発、生産、販売を主業務としている。プラスチック用添加剤のヒンダードアミン系光安定剤、複合助剤、中間体、重合禁止剤などが主力製品で、プラスチックのほか合成繊維、接着剤、塗料、合成ゴムなどの製造に用いられている。世界トップクラスの光安定剤メーカーであり、調査会社マーケッツ・アンド・マーケッツ社のデータによれば、21年における同社光安定剤製品の世界市場シェアは約13%、ヒンダードアミン系光安定剤の世界市場シェアは約19%となっている。  中国国内の業界規格制定も積極的に推進しており、これまでに複数の光安定剤の業界規格制定に傘下している。高い知名度により、エボニック、Tosaf、SIグループ、共創草坪、杭州福斯特など国内外の著名企業の多くを顧客に持つ。既存製品シリーズのラインナップ拡大に取り組むほか、トリアセトンアミンなどの重要な中間体の量産、紫外線吸収剤などの技術におけるブレイクスルーを実現し、事業の幅を拡大し続けている。  22年12月期の売上高は17億9236万元(前期比3.36%増)、親会社株主に帰属する純利益は2億4633万元(同5.21%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が4億3000万〜5億3000万元(前年同期比10.29減〜10.57%増)、親会社株主に帰属する純利益は5700万〜6700万元(同15.47〜28.09%減)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所のメインボードへの上場を目指す、宿遷聯盛科技(603065/上海)が2月17日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。4190万株を発行予定で、公募終了後速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-02-15 15:45