【上海IPO】水道・汚水処理事業の江蘇聯合水務科技が23日に公募開始、4232万株発行予定

上海証券取引所のメインボードへの上場を目指す、江蘇聯合水務科技(603291/上海)が2月23日、新規公開(IPO)に受けた公募を開始する。4232万株を発行予定で、公募終了後速やかに上場する見込みだ。
同社は2004年設立で、20年に株式会社化した。水道水の生産と供給、汚水の処理と資源化、公共工事事業、河川や湖沼の水質改善や生態修復といった水環境ガバナンス事業を手掛けている。中国国内の9省15都市でプロジェクトを展開し、24か所の運営会社を持つほか、バングラデシュの首都ダッカにも水道供給会社を持っている。
中国国内には19年時点で浄水場が4000か所以上、汚水処理場が3500か所存在する。また、運営企業の数が非常に多く、最大規模の水道企業でも市場シェアが5%に届かず、最大規模の汚水処理企業のシェアも10%未満となっており、業界は小規模な企業が激しく競い合う状況が続いている。同社は長江デルタ、長江流域、黄河流域、黄河ゴールデントライアングルなど国の重点発展戦略地域で広く水道関連プロジェクトを実施しており、特に江蘇省宿蘇市と湖北省咸寧市では水供給市場シェアが非常に高くなっている。
カバーする地域の広さ、海外市場開拓や国際化への積極的な取り組み、水の供給から汚水処理に至るまで水関連産業チェーン全体を網羅する事業を展開していること、多国籍企業での経験豊富なマネジメントチームといった点を強みとする一方、資金やプロジェクトの規模で同業の上場企業に及ばない。新規上場を契機にさらなる事業や市場開拓、経営規模の拡大を目指す。
22年12月期の売上高は11億5698万元(前期比11.18%増)、純利益は8137万元(同16.24%減)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が2億2978万〜2億5667万元(前年同期比20.23〜34.30%増)、純利益は1424万〜1591万元(同46.82〜64.00%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
上海証券取引所のメインボードへの上場を目指す、江蘇聯合水務科技(603291/上海)が2月23日、新規公開(IPO)に受けた公募を開始する。4232万株を発行予定で、公募終了後速やかに上場する見込みだ。(イメージ写真提供:123RF)
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2023-02-21 20:15